サンフレッチェ広島レジーナ、後半17分の大内梨央、コーナーキックから頭で押し込む
11月12日、広島市安佐南区の広島経済大学フットボールパークでサンフレッチェ広島レジーナとアンジュヴィオレ広島の練習マッチが開催され、300人近いファンがスタンドから見守った。
新型コロナウイルス感染防止の観点から、同会場での練習マッチが一般に公開されたのは初めて。
WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナは10月の開幕からここまでリーグ戦3試合を消化して1勝2敗。WEリーグは日本代表チーム強化試合のため現在、休止期間に入っており、次節は26日のINAC神戸レオネッサ戦。
一方のアンジュヴィオレ広島は8月22日に今季でのクラブ解散を発表。なでしこ1部でのリーグ戦を終え、現在は同じく26日に予定される皇后杯1回戦、岡山湯郷Belle戦に向け調整中、という状況。
戦況を見守るサンフレッチェ広島レジーナの中村伸監督(手前)と向井祐介監督(その奥)
アンジュヴィオレ広島右サイドバック、中村友香(右)とサンフレッチェ広島レジーナの”女王の翼”山口千尋の競り合い
左から新井純奈、小野奈菜のアンジュヴィオレ最終ラインとサンフレッチェ広島レジーナの久保田晴香、大内梨央
左足から前線に送るサンフレッチェ広島レジーナの森宙舞
ボールを奪いに行くアンジュヴィオレ広島の日野李保(中央)
互いに大事な試合を控えてのガチンコの一戦は前半、激しく中盤で競り合うなどほぼ互角の展開に。
後半に入るとワントップのFW大内梨央と二列目の距離を詰めたサンフレッチェ広島レジーナが敵陣でボールを回す時間が増え、コーナーキックから最後は大内梨央が頭で押し込みこれが決勝ゴールになった。
サンフレッチェ広島レジーナ・中村伸監督の話
いい雰囲気を作っていただき、思っていた以上に(スタンドに)たくさんの方に来ていただきました。もっともっとレジーナの選手もそうですし、女子サッカーを知ってもらう、いいきっかけにしていけたらと思っています。
(アンジュヴィオレ広島が)なくなってしまうのは残念なことですし、あって欲しくないことでした。だからこそ、ひとつになれると思うし、1試合でも多く今まで支えてくださった広島の人たちと喜びを共有してもらいたいなと思っています。
アンジュヴィオレ広島・向井祐介監督の話
相手が強豪ですからまずはしっかりチャレンジしようと、そして皇后杯に向けて守備も含めてトレーニングでやってきたことを確認しようと、臨みました。
守備のところは相手に持たれるところもあったのですが、そこはしっかり我慢しながらある程度できたたと思います。でも攻撃の方では少ないチャンスでもう少し枠に飛ばすとか、ラストパスがずれたりと課題が残りました。
来週のまたトレマッチがあるのできょう出た課題に取り組んで、皇后杯に臨めればと思っています。
彼女たちは(チーム解散となっても)次のキャリアがあるので、そこへ向けてトレーニングも一生懸命やっています。皇后杯を一戦一戦戦って、できるだけ上位のチームとやる、というモチベーションは高いですね。きょうもたくさん応援に来てくださって感謝しています。
最後に揃って記念撮影