基町×紙屋町がダメになる日…その３「クスノキが松井市長を直撃する可能性すらあった…ゲートパークオープン記念式典参列のカープ松田元オーナーと新サッカースタジアムの過去と現在と未来の暗…」

2023年04月16日: 編集部

画像は松井一実氏が街頭演説した４月８日午後６時ごろの「ゲートパーク」入口の様子。業者が倒木の恐れがないか点検している

旧広島市民球場跡地に３月31日にオープンした「ひろしまゲートパーク」について、これまで２度に渡って報じて来た。

基町×紙屋町がダメになる日…その１、平岡－秋葉－松井の市長リレーで福岡市に大差つけられた広島市に「ひろしまゲートパーク」誕生！でも都心部がさらなる激震に見舞われたらどうなるか？ | 【ひろスポ！】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
（２０２３年４月１日掲載）

前回はオープンから8日後の４月８日午後２時半ごろ、「ゲートパーク」中央の広場に植樹されていた高さ10メートルを超えるケヤキが強風で倒れた件の詳細を画像入りで記録しておいた。新聞もテレビも大きく扱わないが、あとになってこういうものは効いてくる場合があるから、だ。

実は同じ8日の午後1時ごろ「ゲートパーク」入り口、イコール旧広島市民球場の正面玄関に位置するあたりで４選を目指す松井一実氏の演説があった。9日が投開票日だったから、選挙活動の総仕上げ、ということなのだろう。

選挙カーで乗り付け、夫人もいっしょだった。ただ、集まったのは読売新聞、朝日新聞、初当選のころから松井氏推しの中国放送など10数人程度。

話の内容を松井氏のこれまでの言動を加味しながら、まとめると…

「平和の軸線上」の旧広島市民球場跡地に何を作るか？国有地だし利活用法は限定される。サッカースタジアムを跡地に建設しようとすると、いろいろ課題があり、宇品にスタジアムを持っていこうとしたらこれもうまくいかず、運よく跡地に近い中央広場での建設が実現した。私の手腕によって旧広島市民球場跡地の活用も新サッカースタジアム建設もうまくいった…

…とまあ、そういう感じに聞こえてきた。

“我々”はひっくり返りそうになったが、そのあとほどなくパーク内のケヤキがひっくり返った、という訳だ。そりゃ、ケヤキも怒るわな、そんなこと言われたら…

町中の情報やネット上の情報を集めて記事にするひろスポ！デルタルハンター班の見解はこうだ。

サッカースタジアム建設場所に関して、松井市長は広島東洋カープ、松田元オーナーの「サンフレッチェ広島を跡地に入れるわけにはいかない」という命を受け、何とか旧広島市民球場跡地から新サッカースタジアムを排除するよう裏であらゆる手を尽くし、結果、湯崎知事とのツートップで宇品に持っていこうとしたら、港湾関係者の猛反発かつ国からのレッドカードによって正にオウンゴール！宇品の次点は旧広島市民球場跡地だったため、困った松井－湯崎のツートップはサンフレッチェ広島の久保允誉会長に頭を上げ、当時の広島商工会議所、深山英樹会頭に「第３の候補地」として中央公園を引っ張り出させ、基町住民の猛反対を押し切り、パワープレーでねじ込んだ、というものだ。

残された旧広島市民球場跡地に関しては、スタジアム建設を阻むための「景観条例」なるものまで用意して、跡地利活用策を検討する上で市が当初から描いていた“屋根付きイベントスペース”を民間活力ではめ込んだだけ。松井市政の成果物でも何でもない。妥協の産物二重奏…

3月31日のオープニングイベントの中には佐藤寿人氏がゲストとして呼ばれたステージトークがあった。イベントの進行は中国新聞関係者が担当。当時の森保一監督らと命懸けで旧広島市民球場跡地へのスタジアム建設を唱えていた佐藤寿人氏がこの記事を見たたら大きく頷いて跡地にコーナーフラッグを立て、無言で胸に手を当てそうだ。

我々の目は節穴ではない。そのトークイベントでは一度も新サッカースタジアムには触れられなかった。ステージから３００メートルのところにあるにもかかわらず、だ。さすがに旧広島市民球場跡地で新サッカースタジアムの話をするのは、散々無理を通してきた中国新聞としては気が引けたのだろう。

前回、「基町×紙屋町がダメになる日」掲載時には数多くの声がひろスポ！に届けられた。

その中には「専門の造園業者によるものか？それとも建設業者によるものか？10メートルの木なら相当、丁寧な作業が必要になるはず」など、今回の倒木に関する声もある。おそらく市の担当部署にも苦情など複数届いているのではないか？

最近、国内外で倒木に関するトラブル、死亡事故のニュースが相次いでいる。「ゲートパーク」内の売り物のひとつにこどもに人気の電動三輪車があるが、クスノキの下敷きになる可能性は十分にあった。

ゲートパーク
倒れたクスノキを埋め直す作業、見たところ10メートル以上ある割には根の部分がまーるく養生されて”根が張る”イメージには見えないがこんなんで大丈夫？専門家の方、もし可能ならぜひひろスポ！（sports.c.w@hi.enjoy.ne.jp）まで情報お願いします。

また松井氏が演説した場所にもやはりクスノキが植えられており、そっちが倒れていれば松井氏自身が直撃に見舞われたかもしれない。（そこも倒木のあと検査対象だった）

松井氏は無事、４選を果たしすでに４期16年、いや5期20年スパンでこの広島に居座ろうとしているようだが、それが終われば横浜市内に所有するマンションに戻るはずだ。牛田小－牛田中－基町高という学歴であっても実は“広島市民”に非ず。４期務めれば退職金だけでも３億円近くになる。

もう、そろそろ潮時でないだろうか…（ひろスポ！デルタルハンター班）

※デルタルハンター…パソコン１台を武器にネット上のオープンソースからデーモン・プーチン（ひろスポ！造語）のような地上に存在する災いや巨悪の動きを正確に暴くデジタルハンターを模した造語である。広島市は三角州（デルタ）上に形成されており、デルタルハンターはネット上の情報と街中などで集めた情報を総合的に勘案してそれを記事にまとめる。

本家のデジタルハンターはNHKで再三取り上げられており、インターネット上にある情報、画像、動画などを検証して、事件・事故・国際紛争などにおける事実を導きだす、オープン・ソース・インベスティゲーション（公開された情報源の調査）で、暴かれる真実の大半が権力者側にとっての「不都合な真実」である。

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