画像はコケたケヤキをクレーンで起こす作業、その背後にはリーガロイヤルホテル広島
ひろスポ!※デルタルハンター班が4月1日にアップした以下の記事は、各都県のNTTドコモdメニューニュースのアクセスランキングで1位になった。
東京…4月2日2位、3日1位
神奈川…4月2日1位
福岡…4月2日1位
山口…4月2日1位
4月3日、東京アクセスランキング、1位と4位はひろスポ!配信分
上記記事の内容をひと言でまとめるなら、1980年代、都市間競争における良きライバルだった福岡市に大きく水を開けられた広島市は、様々な問題が錯綜しながら広島都市圏の顔でもある基町、紙屋町エリアがこの先さらに危機的状況へと向かっていくであろう、というもの。
ついでに記事の中では3月31日に華やかにオープンした基町の新たな賑わい空間「ひろしまゲートパーク」に関して「夜間工事や大量の作業担当者短期投入…企画からテナント調整、多岐に渡るコーディネイト、フィニッシュまで、大変な思いをしながらオープンにこぎ着けた」と記しておいた。
そうしたらその”不安”が見事に的中した。
オープンから8日後の4月8日午後2時半ごろ、「ゲートパーク」中央の広場に植樹されていた高さ10メートルを超えるケヤキが強風で倒れた。
その瞬間には「ドスン」と大きな音がして、やがて周辺にパーク内にいた人たちが集まってきたという。県警もやってきた。
同じタイミングで米国男子ツアー、ゴルフの祭典”マスターズ(ジョージア州・オーガスタ・ナショナルGC)でも強風で松の木が倒れてニュースになっていたが、あちらは年期モノ、こっちは出来立てほやほや、だ。
ひろスポ!ではすでにパーク内の様子を様々な角度から撮影済だ。
まずこの画像↓
この画像にあるケヤキが強風によって右側に倒れた。完全に芝部分をはみ出したことになる。はみ出した長さは5メートル前後だ。
角度を変えてう上の画像の反対側、旧広島市民球場のホームベース地点から見ると倒れたケヤキと広場の関係がよく分かる↓
↑この画像の奥側を拡大するとこうだ↓
倒れたケヤキはこの画像だとテントの辺りまで到達することになる。
上記画像は3月31日、「ゲートパーク」オープン当日のものだ。
ケヤキが倒れた4月8日は広場でイベント開催がなく、また時間的にも人影が少なかったため倒木の影響を受けた人はいなかった。
この一件は中国放送が当日午後3時過ぎ、広島ホームテレビが午後6時過ぎにdメニューニュースで報じた。
だが肝心の中国新聞は当日はスルー。翌9日の新聞に「ゲートパークで樹木1本倒れる」「強風原因か ケガ人なし」の見出しで15行記事を掲載したのみ。写真も使っていなかった。
それどころか、読者投稿で作る「広場」のページでは「球場跡地広がる活気」の見出しで40歳代の跡地に期待する声を掲載した。
中国新聞は「ゲートパーク」オープンにあたり、この調子で何度も紙面を割いて派手に告知してきた。
そもそも「ゲートパーク」事業は事業主が…
・NTT都市開発株式会社(代表法人)
・大成建設株式会社
・広島電鉄株式会社
・株式会社中国新聞社
・株式会社広島バスセンター
構成法人が…
・NTTアーバンバリューサポート株式会社
・株式会社NTTファシリティーズ
・株式会社シーケィ・テック
・株式会社NSP設計
「ゲートパーク」では倒木騒ぎから一夜明けたきょう9日、何もなかったかのようにイベントが開催された。
ひろスポ!デルタルハンター班がなぜ「基町×紙屋町がダメになる日」連載を始めたか?その理由のひとつに広島県内におけるオピニオンリーダーとして昭和、平成の時代を引っ張ってきた中国新聞のバイアスのかかった報道姿勢がある。
そのせいで、広島市民、広島県民には様々な場面で明確な不利益が生じてきた。今回の一件はその最たるものだろう。中国新聞では過去にチチヤス乳業からプール施設を譲渡されて運営し始めた途端に幼児が死亡する事故を起こした。新聞社が他の事業に手を出すとロクなことがない。だってノウハウがないんだもの…
旧広島市民球場跡地に新サッカースタジアムを建設しよう、という機運が広島県下で高まった時期、中国新聞社内では「旧広島市民球場跡地にスタジアム」という発言は御法度のようだった、と内部関係者が証言する。なので必然的に紙面もそうなる。バイアス報道ここに極めり、だ。
しかも中国新聞グループでは、旧広島市民球場解体前後からその跡地をイベント開催可能な広場にするための広島市への働きかけなど、あらゆる手を使って跡地に自分たちが絡むよう努めてきた。31日のオープニングイベントも中国新聞が”全力投球”したものだ。
サンフレッチェ広島の久保允誉会長が、旧広島市民球場跡地に建設するスタジアムの独自案を発表した際には中国新聞の記者が執拗に食い下がった。久保会長が「では、どうしてあなたは跡地へのスタジアム建設ができないと思うのですか?」と逆質問したシーンが今も鮮明に思い出される。
こうした経過を辿りながら、中国新聞は当初の思い通りに跡地を手に入れたことになるが、その結果として「基町×紙屋町がダメになる日」を加速させることにならないか?
そのことをいろいろ書こうと思っていた矢先のケヤキダウン、だった。
マスメディアはまったく触れていないが今回の倒木により「ゲートパーク」内の樹木はその日のうちに一斉点検された。
また倒れたケヤキは穴を深く掘り直してクレーンを使って埋め直された。大きなニュースなのに矮小化する。マスメディアの悪い癖だ。
だが、基町でこのあと倒れるのはケヤキだけではないだろう。
この記事の冒頭にあるクレーンでケヤキを釣り上げている画像、その背景にはリーガロイヤルホテル広島。
そごう広島店新館の閉店が発表されたのは2022年6月。
今度はリーガロイヤルホテル広島が、広島市民が慣れ親しんできた高さ150メートルの代表的高層建築から撤退するようなことにならないか?
旧広島市民球場跡地も、そごう新館だった商業棟もこの宿泊棟も、すべて広島の街づくりに多大なる影響を及ぼしてきたNTTグループが関係している。
さらにNTTグループでは「ゲートパーク」の北側およそ300メートルに建設中の新サッカースタジアムとも密接な関係性を構築することになる「広島城三の丸整備など事業」にも参画する。こちらの顔ぶれは…
株式会社中国放送(代表法人)
株式会社RCC文化センター
株式会社TBSホールディングス
株式会社フジタ
株式会社合人社計画研究所
NTT都市開発株式会社
株式会社中国新聞社
株式会社中国四国博報堂
株式会社山下設計
NTTアーバンバリューサポート株式会社
株式会社シーケィ・テック
設計・整備・監理 株式会社フジタ、株式会社山下設計、株式会社シーケィ・テック
…となっていて、ここでも中国新聞グループが重要なポジションにいる。
基町×紙屋町がダメになる日を回避しようと思えば、NTTグループや中国新聞グループだけに頼っていていいのか?という話になる。だが、今の広島は明らかに役者不足…
中国新聞は4月6日付紙面の中の連載コラム「都心はいま」で、次のような前文を記し、2026年までに約70棟の高機能ビルが建て替わる「天神ビッグバン」福岡市を例にまたまた嘆いて見せている。
コラム前文を箇条書きにすると次のようになる。
・広島市中区の基町・紙屋町地区は近年、高層ビルを建てる再開発計画が次々と浮上。
・…なのに大手不動産会社社員の表情は冴えす。
・「収益性が良くない。質の高い事業をする気がそげる」
・全国主要都市で見ても広島に勢いなし…
(この項つづく、ひろスポ!デルタルハンター班&田辺一球)
※デルタルハンター…パソコン1台を武器にネット上のオープンソースからデーモン・プーチン(ひろスポ!造語)のような地上に存在する災いや巨悪の動きを正確に暴くデジタルハンターを模した造語である。広島市は三角州(デルタ)上に形成されており、デルタルハンターはネット上の情報と街中などで集めた情報を総合的に勘案してそれを記事にまとめる。
本家のデジタルハンターはNHKで再三取り上げられており、インターネット上にある情報、画像、動画などを検証して、事件・事故・国際紛争などにおける事実を導きだす、オープン・ソース・インベスティゲーション(公開された情報源の調査)で、暴かれる真実の大半が権力者側にとっての「不都合な真実」である。
ひろスポ!からのお願い
みなさまからのこの記事に関する情報、ご意見など募集します。
メールアドレス:sports.c.w@hi.enjoy.ne.jp
届けられたメールの一部などを電子媒体その他で引用させていただく場合がございますのでご留意ください。
※※カープの深い話はコチラ↓
↑note 閲覧無料開放中…