マツダスタジアムで菊池(左)とノックを受ける安部
ウエスタン・リーグの全日程が9月30日、終了した。広島との接戦を制して先ごろ優勝したソフトバンクがシーズン68勝利のリーグ新記録を樹立した。2位の広島は60勝で負け数はソフトバンクと同じ37敗だった。
広島の安部は26盗塁をマークして盗塁王、フィリップスが17セーブでセーブ王。
安部はチーム最多の91試合に出場。打率3割6厘、出塁率3割6分4厘の”合格点”だった。しかし、一軍ではルーキーの田中がショート、サードのポジションで大ブレーク。今後の巻き返しには”足”をいっそうアピールしていくことも必要になる。
安部と同じく91試合に出場した2年目の高橋は今季、初の一軍出場を果たしたが後半は安定感を欠く打撃が目立った。打率は2割1分3厘に止まったが11本塁打をマークして潜在能力の高さを証明した。
その高橋と並ぶ11本塁打を放ったのが同じく2年目の美間。シーズン大詰め、ソフトバンクとの優勝争いが白熱する中、3試合連続ホームランを放つなど成長ぶりをアピールして、今季限りでチームを去ることになった内田二軍監督を喜ばせた。
栗原と東出はともにここまで一軍に一度も上がらずウエスタン・リーグで調整を続けてきた。栗原は80試合で4本塁打、打率2割4分9厘の物足りない数字に終わった。コンディションをにらみながら出場を続けた東出は49試合で打率2割7分2厘だった。