画像は森下
6月12日 ●0-5西武(ベルーナドーム)
広島 000 000 000・0
西武 000 050 000・5
広島通算57試合29勝24敗4分け(首位キープ、2位阪神に2差)
18時開始・2時間35分、16,363人
相手先発 隅田9回4安打無失点
広島本塁打 -
楽天本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番セカンド菊池
三番ライト野間
四番サード小園
五番レフト末包
六番DH坂倉
七番ファースト佐藤
八番ショート矢野
九番キャッチャー曾澤
ピッチャー●森下(9試合5勝3敗)5回98球7安打5失点(自責5)
前日(11日)の床田8回1失点好投を受けて、この日の森下にも大きな期待が集まった。今季はここまで8試合連続でクオリティスタートに成功。その数字で満足するような右腕ではないが、しかし19イニング連続で失点しておらず、西武先発・墨田との投げ合いが予想された。
ところが状況は五回に一変した。
六番・佐藤龍の代打滝澤にボールカウント1-2からファウル3つのあと左前打された。続く源田は初球バント。さらに古賀は一ゴロに取り二死三塁になった。
打席には元山。151キロでストライクを奪い、ボール、空振りのあとの4球目、カットボールが真ん中付近に入ってセンター前に弾き返された。これが24イニングぶり失点になった。
さらに3巡目となった西武打線に対して、まさかのモロさを曝け出す。一番・長谷川にも1ストライクからのカットボールをセンター返しされて一、二塁。二番・西川への投球では明らかに力みが感じられ、完璧に捉えられて右中間三塁打でさらに2失点。そのあと四球を挟み、中村剛の打球は自らが踏ん張って一塁に投げたがセーフになった。これで計4失点。陽川には初球真っすぐを中前適時打された。響き渡る快音が余計に森下のピッチングを不安なものにした。
試合後、元山は「きょうは熱い気持ちで臨んだ試合でした」と話した。連敗を「8」で止めるための執念が森下のクレバーな投球の上を行ったことになる。
目算が狂うと、余分な焦りも生まれてしまう。打線は五回から八回までひとりの走者を出すこともできず、99球完封勝利を隅田に献上することとなった。放ったヒットわずかに4本。そのうち2本が出たのは九回だった。
チームには今季11度目の完封負け(交流戦3度目)、さらには14度目の無得点ゲームというありがたくない数字がついて回る。もちろん何度完封されようが、首位に立っているのだから、いたずらに騒ぎ立てる必要はないのではあるが…