画像はアドゥワ誠
8月6日 〇5-0巨人(東京ドーム)
広島 100 022 000・5
巨人 000 000 000・0
広島通算94試合51勝39 敗4分け(首位キープ、2位巨人と2差)
18時開始・2時間46分、41,481人
相手先発 ●山崎伊6回8安打5失点
広島本塁打 坂倉6号ソロ、末包7号ソロ
巨人本塁打 -
広島登録抹消 △アドゥワ△末包
広島スタメン
一番センター秋山
二番ショート矢野
三番ライト野間
四番サード小園
五番キャッチャー坂倉
六番レフト末包
七番セカンド菊池
八番ファースト林
九番ピッチャーアドゥワ〇(14試合6勝3敗)9回133球3安打完封
プロ8年目のアドゥワがちょうど通算100試合目に初の完封勝利。3安打3三振3四球で六回、二死満塁のピンチをしのいだあとは、無安打のまま133球を投げ切った。
六回も九回も大城卓を打ち取り、いずれもオーバーリアクションはなし、だった。
二軍再調整の期間を与えられて1試合に投げ、この日出場登録された。7月15日以来となる一軍マウンドで下で試したことを実践できた。だからもっと喜んでも良さそうなものだが、一喜一憂しないのが右腕のキャラでもある。
試合後のインタビューで「100試合目の節目」について振られた時も「まあ、それよりも…」と持論を展開した。
「きょうは特別な日なので…広島にとっても、日本にとっても。こういう日に勝てたのは何か縁があるのかなと思います」
さらに「ツーアウト満塁のピンチ」の話題では「打たれても別に死ぬ訳じゃないので」と返して東京ドームに詰めかけたカープファンを沸かせた。
だが、もしも首脳陣がその言葉を聞いていたなら一番喜んだのはこのやりとりだろう。
-それにしても完封勝利は初めてかと思いますけど、ポーカーフェイス?
「まあ個人スポーツじゃないので、1勝は1勝なんで…」
打線は10安打で先制、中押しした。中でも左足肉離れによる離脱から7週間ぶりに戻ってきた末包が目を引いた。六回先頭の坂倉が6号ソロを放つと2者連続となる7号ソロを左翼越えに運び、巨人先発の山口伊をこの回限りで降板に追い込んだ。
「まあ、久しぶりに戻ってきてね、気負わずやりなさいとは言ったんですけどね」(新井監督)
三番野間が2打点、四番小園から坂倉、末包の六、七番で1打点ずつ。日替わりの打順がうまく繋がり、結果、チームの連勝は7に伸びた。
一方、1、2位直接対決第1R、かつ互いに9連戦初戦となる試合に敗れた阿部監督は「見ての通り、150キロ出ないでも抑えらえるお手本のようなピッチングだった」とアドゥワ誠のピッチングに脱帽だった。