王ジャパンのメンバーとして第1回WBC制覇を遂げた広島時代の新井貴、2006年3月24日撮影
阪神の新井貴浩内野手が11月4日午前中に西宮市の球団事務所を訪れて自由契約を申し入れ、了承された。
日本シリーズ期間中に1億3000万円減の年俸7000万円提示(推定)を受けた新井貴に残された道は、条件提示を受け入れるか、それとも自由契約となるか…。ふたつにひとつだったが7年間袖を通した虎のユニホームに決別する選択をした。
この動きに古巣の広島は”意外な”反応を示した。
報道陣の取材に応じた松田元オーナーは「愛憎というか、出ていったことに対する憎しみもあるが、愛もある」と真っ向から“古巣復帰”を否定しなかった。
似たような前例がすでに存在した。
一昨年、マツダスタジアムであったシーズン最終の阪神戦の時のことだ。松田オーナーが阪神ベンチを訪れて、引退を表明していた金本知憲外野手にねぎらいの言葉をかけたという。
“喧嘩別れ”同然の形で広島をあとにした当時の金本と、”アニキ”のあとを追いかけた新井貴。ともに広島出身のふたりはあくまで”ふたりでひとり”…?もちろん2003年から阪神のユニホームに袖を通した金本の方が”冷却期間”は長いのだが…。
今回の一件で新井貴は「金本さんにも相談した」という。果たしてアニキの助言はどうだったのだろうか。