米大リーグ、ヤンキースの田中将大は4日(日本時間5日朝)、トロントのロージャースセンターで、ブルージェイズ戦の先発マウンドに立ち、メジャーデビューを果たした。投球内容は、7回を投げ6安打3失点(自責2)、無四球8三振。見事、白星を手にした。
プレーボールと同時に、ヤンキースベンチからは黒田博樹がその姿に熱視線を送り、ベンチの上のスタンドからは、まい夫人が観戦した。
試合は初回にヤンキースが2点を先制。理想的な形でスタートを切ったかに思えたが、田中はその裏、先頭のカブレラにボールカウント2-1から、イチローが見上げる中、右中間スタンドにもって行かれた。
田中は二回にも満塁のピンチを迎えて2点を失い、一度は逆転されたものの、直後の三回にヤンキースがイチローの内野安打を足がかり3対2と再逆転。さらに四回にも1点を加えて5対3として、田中のピッチングを後押しした。
田中は5回までで5安打3失点、6奪三振で勝ち投手の権利を手にすると六、七回は真っ直ぐ主体の組み立てでゼロを並べた。
なお、黒田博樹は2日(日本時間3日)にヒューストンズで行われたアストロズ戦で6回を投げ3安打2失点。初回、ファウラーに先頭打者本塁打を浴びており、田中はメジャー大先輩の姿をお手本に踏ん張ったかっこう。