第137回秋季中国地区高校野球大会は10月30日、山口市の山口マツダ西京きずなスタジアムで準決勝2試合があった。
第1試合。広島大会3位で中国大会に乗り込んだ広陵が1点を追う三回、二死から3連打で2対1と逆転。2対3と再び1点を追う七回には一死満塁から四番真鍋の三塁打などで5点を加え、7対4で逃げ切った。真鍋は4打点。また、三番ライトでスタメン出場の内海は七回、同点適時打のあと、3番手でマウンドに上がり1安打1失点。広陵は3年ぶり25度目のセンバツ出場に“当確”ランプ。
岡山大会2位の岡山学芸館は初戦の尾道商(広島2位)戦で12対5コールド勝ち。準々決勝の立正大淞南(島根1位)戦も6対0で快勝して勝ち上がってきたが、この日の打線は5安打止まりで広陵の継投策にかわされたかっこう。
広陵の戦績
6-0倉吉総合産業(鳥取2位)
3-0下関国際(山口1位)
7-4岡山学芸館(岡山2位)
第2試合。広陵の決勝進出に続け、とばかりに広島大会1位の広島商が岡山高い1位の倉敷工に9対6で打ち勝って31日の決勝に進んだ。中国王者を巡る広島県勢対決は1991年の同校以来、ちょうど30年ぶり。
広島商は先発の浴口、二番手の保川のリレーで五回までに5点を失い劣勢の展開に。しかし3点差を追う八回、四番廣本の安打から無死満塁としてそこから攻撃がつながり1点差に詰め寄ると代打竹下が逆転の2点適時打。さらに3点を加え1イニング7得点で試合を決めた。広島商は20年ぶりのセンバツ切符をほぼ手中に収めた。
広島商の戦績
8-7益田東(島根3位)
6-2鳥取商(鳥取1位)
9-6倉敷工(岡山1位)
なお、広陵-広島商は広島大会準決勝の”再戦”となる。前回は8対4で広島商に軍配が上がっている。