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2025年03月03日
編集部

3・11「見せましょう、野球の底力を」以来のNPB危機、オンラインカジノ問題…カープ新井貴浩監督の意思引き継ぐプロ野球選手会の曾澤翼会長はどう”リード”するか…

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曾澤
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  • レッドヘルメット

画像は曾澤翼

 

マツダスタジアムの屋内練習場などであった3月3日の一軍練習に2月1日から二軍調整していた曾澤翼が合流した。

 

2日に侍ジャパンの司令塔も兼ねる坂倉将吾のケガ(右手中指骨折)の事実が判明したことによる措置。

 

これで19年目のシーズンを迎える曾澤翼が、開幕スタメンマスクをかぶる可能性が高くなった。

 

だが、プロ野球を俯瞰した場合、話の肝はそこじゃない。

 

NPBが逃げ腰のプロ野球界オンラインカジノ事件で、日本プロ野球選手会の選手会長を務める曾澤翼には今、開幕スタメン以上の重圧がかかってしまっている。

 

2月27日にオリックスの山岡泰輔以外にもオンラインカジノ利用者(選手)が二桁数発覚した(7球団14選手らしいが本当のことは不明)NPBは、しかし個別の選手名など詳細はいっさい明かされていない。

 

コンプライアンス欠落のフジテレビが正に炎上の最中であるのに、にわかには信じがたい愚行だろう。実名公表という正しい判断をしたオリックスをまるで悪者扱いにするような11球団の経営者たちには、仮にファンやステークオルダーがイリーガルな行為をしてもアレコレ言う資格はない。

 

NPBと12球団代表者による実行員会が3月3日、都内で開催され、今後の対応が協議された。

 

これまでNPBでは当該選手の処分は各球団に任せる旨の発言をしていたが、この日の会合では、処分について12球団での基準を統一する方針が確認された。

 

NPBが12球団任せの無責任主義から有限責任主義に変わったのはプロ野球選手会側からの働きかけによるものだという。二軍キャンプで自らを鍛え、それでなくても大変な時に、曾澤翼には選手会のリードという大きな負荷がかかっている。

 

しかも広島ナインの中にもオンラインカジノ自己申告者が存在するかもしれない。過去、多くの球団不祥事に関して何ら責任を取ってこなかった広島の鈴木清明球団本部長(※ひろスポ!関連記事参照)は今回もまた自らその詳細について何ら語ろうとはしていない。

 

いないなら、いないで堂々と語ればいい。深読みすれば、”また”巨人と歩調を合わせている可能性もある。

 

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「市民球団」「市民球団」とふだんは自分たちの存在と広島市民の距離の近さをアピールしておきながら、トラブル発生となると一切、口を噤む。市民がそんな態度を好意的に受け入れるとは考えづらい。コンプラ違反までして何が広島っ子の憧れの存在か!

 

賭けゴルフ、賭けマージャン、高校野球夏の甲子園トトカルチョから競馬、競艇、競輪、パチンコ…

 

合法、違法に関係なく、これらすべてのギャンプルは、NPBが一番恐れている「野球賭博」にもつながる。ギャンブル依存症の弊害について今さら説く必要はなく、最終的に「野球賭博」に手を出した者は活動資格はく奪の「失格処分」となる。

 

ところで、曾澤翼には幸い、新井貴浩監督というプロ野球危機を救った大先輩が身近に存在する。自軍の中にもしもオンラインカジノに関与した者がいるとするなら、ふたりは大事な時期に難局と向き合っていることになるし、該当者がいなくても大変なことに変わりない。

 

 

新井貴浩監督は現役時代、やはりプロ野球選手会会長を務めていた。そして2011年3月11日、東日本大震災発生。当初予定されていた3月25日の開幕は誰が見ても無謀に思えた。あって津波で町は壊滅状態、海も陸の紅蓮の炎…。ところがその6日後、3月17日の臨時実行委員会ではセ・リーグは予定通り25日の開幕を目指し、パ・リーグは延期して対応することが発表された。この時、巨人が開幕日変更を何が何でも譲らない態度を示し、まさに”対岸の火事”状態の広島も確実にその尻馬に乗っていた。

 

だが、翌18日には文部科学省が計画停電も行われている非常事態のためナイトゲームの中止を要請、同時に新井貴浩会長が会見で、セ・リーグの開幕延期を要望し、強行開幕に待ったをかけた。

 

けっきょくセ・リーグは国や選手会の声に押し切られた。3月24日の臨時理事会でパ・リーグと同じ4月12日開幕を受け入れることで話はまとまった。最初からそれで良かった。

 

巨人やセ・リーグの常識は、世間の非常識だったことが証明されたことになる。

 

今回のオンラインカジノ事件では、どのタイミングでNPB(たぶん巨人も)の常識が世間の非常識として証明されるのか…

 

「見せましょう、野球の底力を」

 

3・11では当時の楽天・嶋基宏が開幕に際してそう宣言した。

 

今のままでは、その名セリフも霞んでしまう…。

(ひろスポ!球春取材班&田辺一球)

 

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