画像は広島球団事務所(画像右下)の入るマツダスタジアム
オリックス山岡泰輔投手のオンラインカジノ問題に端を発するこの件で、NPBは2月25日、複数球団から回答があったことを中村勝彦事務局長が都内での取材で報告した。
NPBは全球団に対して、オンラインカジノを利用したことがある選手、監督・コーチほか関係者がいる場合、自主的に名乗り出るように要請していた。
ただ、この「自主的に…」がクセもので、NPBの極めて消極的な態度を示している。本来なら「強制的にスマホ、パソコン、通帳など金銭のやり取りが分かるものの提出を求めて…」が正解だろう。逃げ徳あり、という訳だ。
カジノ関連の対象への利用者がいた場合は時期や金額、常習性の有無などを精査した上で早ければ今週中にも結果や対応などを公表するというが、どこまで”調査の手”が及ぶかはなはだ疑問だ。
先に言っておくが「違法とは知りませんでした」の言い訳など、聞きたくもない。
ひろスポ!のNPBオンラインカジノ問題を事前に予想した記事↓
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気になることはほかにもある。この一件に関しての広島・鈴木清明球団本部長の発言だ。22日、記者らから球団内の申告者の有無を問われると「それについては言わない」と答えた。“現時点ではその事実がない”というが普通だろう…
広島球団、そしてカープファンには苦い記憶がある。コンプライス欠如とも言える大事が何度も繰り返されてきた。
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2019年9月2日、NPBはアンチドーピング違反で同日から2020年3月2日までサビエル・バティスタ外野手の出場停止処分を発表した。同選手は6月7日の尿検査で違反薬物が検出されたがその後、20試合に出場し続けた。リーグ4連覇を目指す広島打線の中軸打者が出続けたことを他球団の選手やファンはどう思ったか?
確実に解体へと向かっているフジテレビは中居正広氏を人気番組に起用し続けたことが致命傷となっている。会見でアレコレ言い訳すればするほど、スポンサー離れが加速する。当時のフジテレビ経営陣の“バレなきゃいい”的な判断とも重なる、と見られても仕方ないことを広島球団幹部もやってきた。
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2019年にはさらに大きな事件があった。
6月30日のナイトゲームのあと当時の緒方孝市監督が野間峻祥外野手を「掌底打」したと7月2いうタイミングでまたデイリー新潮に「広島・緒方監督3連覇でも退任のウラに「掌底事件」の後遺症」の見出しで関連記事が出た。
週刊新潮は7月25日発売の8月1日号で「11連敗の陰に秘された事件 怠慢選手に「嵐の掌底」連打!広島緒方監督の鉄拳制裁は是か非か」のタイトルで記事を報じた。デイリー新潮にも記事はアップされた。
広島球団が急きょその事実を公表したのは7月24日のナイトゲームのあと。暴力事件があったのは6月30日…やはり“バレなきゃいい”状況にあったのは確か。ただし、チームの成績の方は急降下していた。
これだけ不祥事が続いても、今なお鈴木清明本部長は球団の顔で居続けているが、これもまた常識的には考えにくい。
果たして今回のオンラインカジノ問題で平和都市の象徴でもあるカープは無傷でいられるだろうか?いやそうであることを願う。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)
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