田村俊介プロ１号サヨナラ弾！開幕スタメン4三振の1年前からどれだけ成長できるか…

2025年04月05日: 編集部

画像は田村俊介

４月５日　〇８x－７（延長11回）DeNA（マツダスタジアム）
DeNA　２００　０００　００５　００・７
広島　０２０　２００　０２１　０１x・８
広島通算７試合３勝４敗
14時１分開始・３間58分、30,627人
相手先発　東克樹７回１/３、７安打６失点
広島本塁打　末包昇大２号２ラン、田村俊介１号サヨナラソロ
DeNA本塁打　－

広島スタメン
一番センター二俣翔一
二番ショート矢野雅哉
三番サード小園海斗
四番ファースト堂林翔太
五番レフトファビアン
六番ライト末包昇大
七番セカンド菊池涼介
八番キャッチャー石原貴規
九番ピッチャー床田寛樹７回106球６安打２失点（自責２）
Hハーン
栗林良吏
H塹江敦哉
島内颯太郎
〇森浦大輔（３試合１勝）

試合開始から10分で先制された広島は二回に追いつき、四回に末包昇大の２号２ランで勝ち越し、八回にはバックの守りのミスに足を引っ張られながらも投げ続ける東克樹からダメ押しの２点を加えて勝負あり！

…とはならず、九回の栗林良吏が打者６人でアウトひとつの異常事態。この回3人目の島内颯太郎が佐野恵太に２点二塁打を許して、とうとう６対７と逆転された。

それでもその裏、DeNA3人目の入江大樹から無死一、二塁の形を作り、ここで布マスクマン二俣翔一に広島ベンチは送りバント指令。直前の投球でバントの構えをする代打曾澤翼の顔面付近を襲う死球を出した快速球右腕のバラつく球筋は脅威だったが、バント一発成功でチャンスは広がり、続く矢野雅哉の二ゴロ（セカンド牧秀悟の好守がなければ外野に抜けていた）で試合は延長戦へ縺れこんだ。

延長十回、十一回のDeNA打線を、広島６人目の森浦大輔が５者連続三振などでピシャリと抑えて迎えたその裏の攻撃…DeNA５人目、山崎康晃の投じた初球を代打田村俊介がジャストミート！打球は右中間スタンドに飛び込むプロ１号サヨナラ弾となって３時間58分ゲームが決着した。

新井貴浩監督が少年のように飛び上がり藤井彰人ヘッドと抱き合ったのは言うまでもない。

開幕一軍メンバーに滑り込んだ田村俊介は前日４日に今季初スタメン。四回、決勝点をもぎとる当たり損ねの二ゴロ（内野安打）を放った。

だが、それで満足いくはずもなく、しかもこの日を特別な思いで迎えていた。

1年前の開幕戦、横浜スタジアムでのDeNA戦では七番ライトでスタメン出場するチャンスをもらった。結果は空振り三振、見逃し三振、空振り三振、空振り三振。３つ目までは東克樹の変化球攻めに惑わされ、最後はウェンデルケンの快速球にバットが空を切った。

実はこの大抜擢に当たっては首脳陣の中にも迷いがあった。いくらキャンプ、オープン戦で内容のある結果を残したとはいえ、いきなり強敵にぶつけてもいいものか…と。

結果は”凶”と出て、田村俊介は１シーズンを棒に振ることになった。だからこの一発は1年越しのリベンジであると同時に対戦させてもらえなかった東克樹打ちという宿題は残されたままになっている。

「やばいですねぇ…まっすぐ一本で、来たら全部いってやろうと思ったので自分が描いた球が来てくれてよかったです」

「…ぼくが絶対に決めてやろうと思って打席に向かいました」

「期待していただいた分、なかなかホームランが打てなかったので…お待たせしました！」

大きな声でスタンドにそう詫びた？お立ち台の田村俊介が、始まったばかりの今シーズンをどう過ごすか？それは誰にも分からない。また昨シーズンと似たようなことになるのか、それとも秋山翔吾に代わって外野の一角を占めるようになるのか…

事実としてあるのは４連続三振と、代打サヨナラ弾という対照的なスタートになったこと。１本目に要した打席は140、プロ２号はあと何打席で打てるだろうか…（ひろスポ！取材班＆田辺一球）

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