画像は大瀬良大地
4月30日 ●0-2巨人(東京ドーム)
広島 000 000 000・3
巨人 000 002 00X ・4
広島通算25 試合12勝12 敗1分け(巨人首位浮上、3位変わらず首位まで2差)
18時1分開始・2時間37分、41,647人
相手先発 〇山崎伊織7回5安打無失点
広島本塁打 -
巨人本塁打 -
広島スタメン
一番ファースト田村俊介
二番ショート矢野雅哉
三番サード小園海斗
四番ライト末包昇大
五番センター野間峻祥
六番レフトファビアン
七番セカンド菊池涼介
八番キャッチャー曾澤翼
九番ピッチャー大瀬良大地●(5試合1勝2敗)6回91球5安打2失点(自責2)
岡本駿
鈴木健矢
広島は今季5度目の完封負け。連敗は5に伸びて、貯金ゼロになった。広島に連勝の巨人は前夜(29日)の2位浮上に続いて首位浮上。
勝敗を分けたのは六回、大瀬良大地のピッチングだった。先頭の吉川尚輝にこの試合初めての四球を与えると二死から甲斐拓也も3ボールから歩かせた。打席には1年ぶりスタメンのチャンスに”全集中”を誓った増田大。ここでもボール球先行のフルカウントから投じたカットボールが真ん中に入ってレフト線への2点二塁打となった。
四回の二死一、二塁では3球で追い込み、最後はボール気味のスライダーで空振り三振に仕留めていた。だから相手は余計に必死。その執念に押し切られたかっこうだ。
一週間前の大瀬良大地はヤクルト相手に7回1失点。4度目の正直で1勝目をマークしてマツダスタジアムのお立ち台に立った。だが、この日は初回に4点、二回に2点の援護があったから”参考記録”に過ぎない。ついでに言うと、防御率1点台でも勝てないなら、その数字もやはり”参考記録”…
開幕から3試合続けて大瀬良大地が足踏みしたのには、それなりの理由がある。
2日のヤクルト戦(神宮球場)は5回で降板したのが失敗だった。初回に30球投げたせいで90球で交代とならざるを得なかった。その時点では2対1でリード。さらに六回には末包昇大の2ランで4対1。ところが八回にハーンが3失点して追いつかれ試合は延長十回サヨナラ負け。極端な話、八回まで投げていれば勝ち投手だった可能性が高い。もちろん大瀬良大地に責任を負わせるつもりで書いている訳ではない。白星をゲットするなら…という仮想話だ。
9日は、バンテリンドームナゴヤだったので1点取られたらほぼ負け、になるのは分かっていたはずだ。相手の柳裕也は7回無失点だった。よって二回に1点失った時点で“お前はもう負けている”状態だったことになる。
16日にはマツダスタジアムで柳裕也と再び投げ合った。六回までは互いにゼロを並べたが、七回、細川成也に二死から二塁打を許し続くボスラーに適時打されて先手を打たれた。続く八回にも代打ブライト健太を歩かせたり、代打カリステに犠飛を上げられたり、と右打者と対戦するたびに苦しんだ。3試合投げたあとの対戦打率は左の・143に対して右は・281だった。
巨人ベンチは”そこ”を突いてきた。阿部慎之助監督は七番に増田陸、八番に萩尾匡也を組み込んで、チャンスをうかがっていた。
接戦のまま終盤を迎えると大瀬良-曾澤の老獪なはずのバッテリーが右打者への配給で苦労するのはなぜか?ヤクルト戦の失点もまた七回、先頭の赤羽由紘に右越え二塁打されたことが起点になった。
特に今回の相手は28イニング連続無失点中の山崎伊織だったから、1点取られただけで敗戦確率90%だったと言っていい。広島バッテリーもそんなことは百も承知だっただろう。
結果、広島打線は難敵の前に沈黙し続けてセ・リーグ新となる35イニングまで記録は伸びた。
なお、横浜スタジアム3連戦と東京ドーム第2戦までのスコアと責任投手は…
1-2 ●森下暢仁
0-2 ●床田寛樹
1-2 ●玉村昇悟
……
3-4 ●中崎翔太
0-2 ●大瀬良大地
投手陣を責めるのは酷、であることも付け加えておく。(ひろスポ!取材班&田辺一球)
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