リオデジャネイロ五輪、陸上男子100メートル準決勝(日本時間8月15日午前9時開始)
ロンドン五輪に続いて2大会連続で準決勝に進んだ山県亮太(広島・修道高出、セイコーホールディングス)だったが、悲願の決勝には進めなかった。
3組合計23選手で争う男子100メートル準決勝。山県はウサイン・ボルト(ジャマイカ)と同じ2組…。
運命のスタートは9時7分…。4コースにボルト、6コールに山県。好スタートを切った山県はしばらくボルトを追走する勢いを見せていたが、ゴールに駆け込んだ時には9秒86で1位フィニッシュのボルトから0秒19秒遅れ、この組第5位の10秒5…。
山県は自己ベストの10秒6を見事に更新する走りを見せたが決勝進出へは0秒04及ばず、1932年ロサンゼルス五輪、吉岡隆徳(よしおか・たかよし)以来のファイナリストを逃した。とはいえ、五輪2大会連続の準決勝進出は1964年の東京、68年のメキシコに出場した飯島秀雄以来、二人目の快挙。
レース後の山県 「今回、決勝を目標にやってきた部分もあるので、自己ベストを出せて良かったなと思う半面、やっぱり悔しいですね。スタートの感触が今回良かったので、準決勝も落ち着いて出れたので良かったです。(ボルトと一緒に走って)全く雰囲気に押されることなく、自分のレースができたかなと思います。…自己ベストを出せて自信にはなりました」
もうひとり、3組のケンブリッジ飛鳥(ドーム)は予選よりタイムを落として10秒17でこの組最下位の7位と不発に終わった。
およそ1時間後に行われた決勝ではボルトがロンドン五輪銅メダルのジャスティン・ガトリン(米国)を途中で抜き去り、五輪史上初の男子100メートル3連覇を果たした。タイムは9秒81だった。ボルトの持つ世界記録は9秒58、前回ロンドン五輪でのオリンピック記録は9秒63。