仁川アジア大会第10日。
広島が生んだ「五輪100M日本人最速」アスリート、山縣亮太(修道高校~慶応大)が男子100メートル決勝でまさかの失速、6位に終わり「順位はもちろん1位」という大会前の夢はかなわなかった。
準決勝で左股関節を痛めたためスタートから出遅れ、10秒26の平凡なタイムに終わった。準決勝1組目で10秒17を出して1位通過していただけに勝負どころでの”失速”が惜しまれる。
優勝は追い風0・4メートルで9秒93をマークしたカタールのオグノデ。高瀬慧(富士通)が10秒15で銅メダルに輝いた。
レース直後、インタビューを受けた山縣は「来年、再来年と結果を出さないといけない。試合は続くのできょうのようなことがないように…」と2年後のリオデジャネイロ五輪を見据えていた。
なお、山縣が2012年のロンドン五輪で記録した10秒07のタイムは五輪大会での日本人最高記録となっている。