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2018年06月24日
編集部編集部

W杯日本対セネガル戦キックオフ10時間前にサッカースタジアム問題で基町地区住民説明会、出てきた声は「町の活性化とスタジアム問題は別」「W杯で盛り上がっているが不審者で大騒ぎ」「旧広島市民球場跡地をなぜ避ける」

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初開催の基町住民全体説明会では、発言者の言葉が手話とスクリーンでも紹介された。トップ画像は谷副市長の発言。「まちづくりというのは、サッカースタジアムの建設という課題以前の、より根本的な課題として認識しております」とある

松井市長、湯崎知事、広島商工会議所・深山会頭の「3者」側は2016年9月16日、サンフレッチェ広島の久保会長との話し合いで市・県・広島商工会議所が責任を持って、「中央公園案」を「旧広島市民球場跡地、広島みなと公園と並列の」サッカースタジアム候補地とするため、基町地区住民への対応をすみやか行う、とした。

松井市長、湯崎知事のふたりが誰も言っていなかった「中央公園案」を久保会長に持ちかけたのだから当然だ。

ところが、あと3カ月もすればそれからまる2年になる。

話は、まったく進んでいない。

そんな中、6月24日午後2時、広島市中区の基町小学校体育館におよそ240人の住民を集めての初めての全体説明会が始まった。

関係ないようで、密接な関係があるのだが、W杯ロシア大会、グループリーグの日本対セネガル戦キックオフから10時間ほど前の話である。

その話し合いがどんなことになるかは、すでに先に記しておいた。

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西野ジャパン躍進!W杯ロシア大会の最中に、広島ではサッカースタジアム建設にはほど遠い、基町住民説明会、空しいホイッスル(6月24日午前中掲載)
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実際の全体説明会のやりとりはこれから何回かに分けて紹介していくが、「空しいホイッスル」の”予言”どおり、3者側は基町地区住民の激しい攻勢にさらされるだけで、サッカースタジアム建設どころの話ではなかった。

それほど基町地区住民の不信感は強く、怒りの声も次々に上がった。

住民の声を大きく分類すると以下の3つ。

・基町地区の活性化策とサッカースタジアムは別問題、活計化策は強力に進めるべきもの、スタジアムはいらない

・サッカーの試合があれば不特定多数の人が地区に出入りする訳で、学校、保育園などもある居住区にふさわしくない、渋滞はない?マツダスタジアムを見れば分かるが毎試合大渋滞、よって市などが示す資料は現実的ではない

・旧広島市民球場跡地についての説明が不明瞭で、工夫をすればスタジアムができるのにそれをやらろうとしないで、消えていたはずの中央公園案をまた引っ張りだすのはとうてい、納得しがたい

…というものだ。

説明会前半の1時間は「基町地区の将来を見据えたまちづくりとサッカースタジアムについて」という大き目の文字で綴られたA4モノクロ5ページの資料と「サッカースタジアムについて示される懸念点に関する考え方」というA4カラー10ページの資料をもとに谷史郎副市長と政氏昭夫市民局長が説明した。

後半1時間は質疑応答。

その冒頭、ひとり目の住民(男性)は以下のような声を上げ、1時間にも及ぶ市側の説明に対してその根本の部分である「基町地区の将来を見据えたまちづくりとサッカースタジアムについて」を”全否定”した。

発言者一人目

スタジアムには反対です。基町の活性化とサッカー場問題は別問題です。活性化については30年前から、代表の方が要請していましけど、市や県の方は3年から5年で替わられますので、引き継ぎできないまま今に至っています。

その間、基町小学校の合併問題など基町にマイナスのことんばかりです。市も第3セクターを使って数年前に活性化をやられましたが結果が出ずに終わっています。

サッカー場の問題が出たから地域の活性化の話をされていますが、活性化は当然でサッカー場うんぬんはどうでもいいことなんです。

だからサッカー場がどうであれ活性化は進めていただきたいと思います。

個人的には基町県営住宅跡地に新館をどんどん建てていただき新たな居住者をどんどん募集していただき、5000人、6000人のまちにしていただきたい。そうすれば活性化できます。(この発言の詳細はまた機会を見て説明予定、ひろスポ!)

基町小学校は白島小学校と別れた時、ピークで900人いました。今は100人。けっきょく教育委員会が大したことをせず、横の連携も取れていない。減らなくていい人数が減っていくんです。

サッカー場問題については、西風新都でいいと思います。アストラムラインが循環線になればどちらからでも行けます。それがダメな時は広島市民球場跡地でいいです。広島市民球場跡地は狭い、高さ制限があると(1時間目の説明の中で)言ってさっと終わられていますが、あそこは絶対反対はありませんよ。

技術力を持ってすれば高さも広さも全部できますよ、いくら高くしたっておりづるタワーより高くなりませんよ。武道場の上まで伸ばしても今の日本の技術力ならできますし、スペースが足りないというのは納得できません。

それにあの辺の紙屋町の活性化とかにも全部繋がります。

先に言いますけど、中央公園は市民の公園です。スタジアムは作るべきではない。基町にはあまりにも近すぎる。

発言ひとり目は以上。全部で10数人は質問したと思うが、最初からこの”熱さ”である。

 

このように非常に具体的に、そして多面的に現状をとらえ、しかも広島市サイドが一番突かれたくないところを確実に突く。行政側がスタジアム問題で散々”やらかしてきた”ことの胡散臭さに市民はとっくに気づいている。担当者はそれを肝に銘じて住民側と向き合った方がいい。

もっと言えば、この一人目の男性の声に耳を傾け、その話の内容の深さや広がりを真剣に考えた場合、「基町はサッカースタジアムどころの話ではない」となるのが普通だろう。

全体説明会の最後、谷史郎副市長がメディア対応したが、そのコメントはあらかじめ頭の中に詰め込んでおいた”マニュアル”に沿ったものに終始していた。多くの住民が懸命に語ったその内容を、考慮する気などさらさらない、いや理解したくても理解できまい。

そもそも昨年7月、総務省公務員課長から転身した谷副市長に、広島の戦後復興の礎となった基町地区と、広島最大の懸案であるサッカースタジアムが”オーバーラップ”する案件をどうかしろ、という方が無理な話である。

基町の過去40年、50年を知らないか知ろうとしないなら、あるいは広島スポーツ100年、その中のサッカー史に疎いなら、この話には顔を突っ込むべきではない。

もう一度、繰り返す。

ロシアで日本サッカーの未来を切り拓く挑戦が続く最中、日本サッカー100年史の中で長らく重要なポジシンを担い続けてきた広島サッカー100年。

この時期に、基町住民説明会にサッカースタジアムの話を持ち出している場合ではない、のである。

この項続く。

ひろスタ!特命取材班

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