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2014年08月24日
編集部編集部

連日大入りのマツダスタジアム、広島土砂災害の被災地に向け、どうあるべきだったのか?

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2014年8月22日、マツダスタジアムに向かうファン
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    レッドヘル

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    ダグ

大規模土砂災害発生から2日後の8月22日、マツダスタジアムに向かうファン

 

大規模土砂災害の報道が続く広島では、マツダスタジアムで行われた24日の広島対阪神戦の試合中にも3日連続で雨が落ちた。

 

球団旗、連盟旗は半旗となり、スタンドの鳴り物応援も自粛された3連戦は、3連勝を狙った広島が最後の最後で“ツメを誤り”、2位阪神までのゲーム差は1・5に戻った。

 

マツダスタジアムから車で30分以内。山陽自動車道広島インターチェンジのすぐそばで、24日現在も夜を徹して凄まじい土砂の山と泥水、ひざ上までのぬかるみの中、希望を捨てない行方不明者の捜索などが続く。

 

しかし、雨が降るたびに何度も作業は中断に追い込まれ、多くのボランティアの手をもってしてもなお、自然災害のスケールは大き過ぎて、ちょっとやそっとのことで事態は好転しそうもない。死者は50名を超えた。

 

災害発生から時間的な余裕のなかった今回のマツダスタジアムでの3連戦。カープの試合は、最初の1試合を「非常事態」を考慮の上、中止として残る2試合を実施すべきだったのではなかったか?台風の影響でプロ野球の試合が中止に追い込まれることはある。激甚災害も広い意味では同様だ。

8月22日の早朝、消防と自衛隊員
広島を南北に貫く主要幹線、国道54号線には緊急車両と自衛隊員

 

3戦ともチケット完売、赤道直火の限定ユニ着用、様々な条件を踏まえてなお、初戦開催を回避する手はなかったか?

 

夏休みのスタジアムには当然、県外や遠方からも多くのファンがやってくる。宿泊、交通費をかけて3万人が集まってくる。

 

よって「中止」のあと、どうするか?

 

「試合中止は被災地のことをせめて1日だけでも市民、ファンみんなで思い、考える日」として、被災地の人たちに勇気をもってもらう。チケットを購入しているファンにはコンコースなどで選手と交流してもらい、また義援金なども呼び掛ける。

 

そうすれば広島史上未曽有の災害に関するニュースは、国内はもとより世界を駆け巡ることとなっただろう。

 

「ヒロシマが一番愛されているカープの試合を中止してまで、被災地のためにがんばっている」と…。

被災地のボランティア、2014年8月24日
被災地ではボランティアの姿が目立つ(8月24日)

20日未明の災害発生から今に至るまで、サンフレッチェ広島の方が明らかにその活動内容、その意思を市民・県民、サポーターに向け発進し、選手らの行動も積極的に進めている。

 

災害発生当日午後7時から開催予定だった、サッカー天皇杯(エディオンスタジアム広島)はその日の昼前後のうちに「一週間延期」が広島県サッカー協会から発表され、そして昨夜(23日)は同じエディオンスタジアム広島でJ1の対セレッソ大阪戦が行われた。

 

災害発生から2日後の22日のマツダスタジアム初戦を中止にしていれば、サンフレッチェ広島と足並みを揃えて「またスポーツを通じて広島の復興を考え支援しよう」となったかもしれない。今回の件でも横のつながり、広島スポーツ界のまとまった動きが見えてこない。リーダーはカープ、であるべきだ。

 

以前、マツダスタジアムで8・6、ヒロシマを考えるピースセレモニーが開催された時、「カープは広島にとっての何だと思いますか?」という質問が丸選手に投げかけられた。

 

ひと呼吸置いて、丸選手は言った。

 

「カープは広島そのものだと思います」

 

“現場”から生まれた、もっとも広島らしいこのひとことは、日常と非日常がモザイク状になった被災地の広島市民を今夜も勇気づけ、そして広島は「復興」都市としての意地とプライドにかけ、2014夏の記憶を未来に引き継いでいく。

(ひろスポ!広島土砂災害取材班)

関連記事など
www.carp.co.jp/
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140824-00000524-san-socc
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headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140823-00138484-gekisaka-socc
www.sanfrecce.co.jp/

 

被災地、並びに広島市内から寄せられたメールを紹介します。 

お一人目

先日被災の報告をしたアーチェリー部員です。

避難中の小学校体育館からメールしています。

被災から5日、なかなか続報が遅れなくて申し訳ありませんでした。

私は実家(安佐北区大林)に帰省中、実家横の河川(日頃は平凡な小川)が流木でせき止められ、氾濫し土石流が一階に流れ込み、危機一髪で家族は二階に上がり全員無事でした。

水が引いた後自宅の周りは厚さ30センチほどの土砂で、部屋の中は20センチの泥や石(拳大)で覆われていました。

当然家財道具、建具、ガラス等が破損・散乱した状態でした。

ここ4日間は地域自治会、ボランティア、親族・友人が必死で土砂除去を行っていただき、復旧のめどが立ちつつあります。

土砂除去していただいた皆様に感謝、感謝。

ただ今マスコミでは市長等の責任うんぬん発言される方がいますが、行方不明者の捜索や復旧に被災の最前線にもっと目を向けていただき、後日事態の総括を行い、責任を論じていただいたいと考えます。(マスコミで評論家的なコメントにはうんざり。そんなことを言っている位なら、ボランティアとして被災地へ出向き、小石の一つでも拾って欲しい)

 

また私の実家の地域は災害発生時ニュース等で災害状況が報道されましたが幸い死者がいなかったこともありその後報道されることがなくなりました。

 

私のところに来ていただいたボランティアの方の話では、「安佐南区の被災状況しか報道されていないのでボランティアは安佐南区に集中している。安佐北区でこんなに厳しい状況だとは想像していなかった」とのこと。

本日(24日)は、安佐南区はボランティアの希望者が多すぎで一部お断りしているとの情報があり、広島市にとっては初めての甚大災害で慣れないところもあると思いますが、いろいろなところでミスマッチが起こっているようで残念ですね。

 

話は変わりますが、避難中の体育館でもカープの試合を何人もの方がラジオ(体育館に設置されているテレビは地デジのみでカープ戦放送なし)を聞いいます。

 

今回のよろな被災時に野球などやっている場合かという声もあるとはおもいますが、現在の私の楽しみは昼間土砂除去等に追われた後ラジオでカープ戦中継を聴くことが唯一の楽しみとなっています。

被災者の中には私と同じ思いの方が多いと確信しています。

 

私の勝手な思いをつづり、また長文かつ乱文をお許しください。

 

 

お二人目 

私の家は安佐北区なのですが豪雨の影響が小さく、隣の可部や八木とは全く違う状況です。でも、広島・安佐北と聞いて、全国のあちこちの友人からメールや電話を頂きました。 

20日~22日までは日勤で、緑井や八木に住む知人のことを気にしつつも仕事をしていました。

2021も、カープの経過を聞き、聞きながら知人の心配をしたことには変わりないんですよ。22も。何だけど、この状況で、満員のマツダスタジアム…と聞くと気分がとても複雑で、マエケンの完封も勝利インタビューも喜び半減でした。

何故でしょうね…。

半旗を掲げるも喪章を着けるも良いけれど、「何か違う」気がする。
そして、居てもたってもいられず、休みの今日は安佐南区緑井に知人を訪ねて行きました。

現場は想像をはるかに超え、車が乾いた土を蹴散らして粉塵を上げる一方で、山からの水が道路をザーザーと流れているという現実。

ボランティア受付があるにも関わらず(今日から立ち上げ)、自家用車で緑井に入り路駐する県外ナンバーが多数で、災害支援車両や自衛隊の方々の邪魔になっているという事実…。

いろんな場面に遭遇し、ハッキリ言って気持ちは「カープどころじゃない」です。 

知人の家は奇跡的に無事!でしたが、会えず。

安佐南区のボランティアが多すぎてスコップが足らない、とのことで、可部に行ってください、と言われ、可部東で、家屋内の泥撤去・掃除のボランティアをやってきました。 

こんな中でもカープの先発が気になるのは事実でしたが、やはり、目の前の現実は、大きな石が玄関前にあったり、土石流が通った1階は泥だらけで柱や壁まで歪んでいたりするわけです。

家の中のことまで、自衛隊や消防隊はやってくれません。ボランティアしかないんです。

…カープ試合やってる場合か!?という気持ちも、やはり現場で抱いてしまったのも事実です。 

1日も早く、行方不明の方が発見されますように。 

そして、人海戦術でしかどうにもならないことが、現場にはあります。

が。どうか、ルール・マナーを守って、

自分の身の安全も守って(ボランティアセンターから現場に行く場合には、ボランティア保険に入ります。善意で友人宅を清掃・泥出し作業されている方の中には、かなり危険な位置にまで入って作業されている方が見られました)

一人一人の小さな力を寄せ集めて、

『がんばろう!広島』

(ちゃこ)

 

 

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