広島の菊池涼介内野手が11月27日、広島市南区のマツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、今季の年俸3900万円(金額は推定、以下同)に120パーセント近く上乗せする4600万増の年俸8500万円でサインした。
「(球団が)すごい評価してくれていたんで、普通にサインしました!」
大卒プロ3年目で初めて全144試合に出場した菊池は打率3割2分5厘、11本塁打、58打点をマーク。前年の打率2割4分7厘を大幅に上回る高打率で、阪神・マートンとシーズン終盤には首位打者争いも演じた。また安打数188本は前年より55本も多く、セ・リーグ最多安打のヤクルト・山田に5本及ばなかったものの、最後まで熾烈なバットマンレースを展開した。
「気持ちの部分で、打たなきゃいけない、塁に出ないといけない、そういう考えじゃなくてシンプルに当たれば飛んで行くんだぐらいの気持ちでいけたから結果が出たのだと思います」
守ってもスーパープレーを連発する菊池は2012年シーズンまで東出が守っていたセカンドのポジションを2年続けて守り続け、先の日米野球でも早々とセカンドに定着するなど日本を代表する巧打・セカンドの名手に成長した。
その結果、入団時の年俸は1000万円、2年目は1500万円、昨年は2400万円大幅増の3900万円と確実に右肩上がりの上昇カーブを描き、まだ未更改の梵の現年俸1億円を追い越すのも時間の問題…。
「今年の結果で来年またできるんだろうなという目で見られるので、自分の中で目標を高く設定して今シーズンよりもっと飛躍して活躍できるよう頑張ります」
今オフ、東出が3500万円ダウン、栗原が5000万円ダウンとかつて広島の内野レギュラーを張ったふたりが軒並み大幅減となったぶん、菊池の懐が温かくなったかっこうだが、来季は打撃部門と盗塁王のタイトルも見据えており、その勢いはさらに加速することになりそうだ。