エース前田健太の力投で今季、5戦目で初めてDeNAから白星をあげた広島が、4月最後のゲームのマウンドに二軍での調整を終えた野村祐輔を送り込む。
野村の前回登板は4月8日の巨人戦(マツダ)。初回、片岡に先制ソロを許し、さらに5四球と制球力を欠いたがそれでも6回2失点にまとめて勝ち投手になった。
その後は一軍での登板間隔が空くためウエスタン・リーグで2試合に先発。2戦とも打順2周り目から苦労したが「あくまで調整登板」と本人もコメントしているからテーマを持って投げていたのだろう。
ただ今季初登板となった4月1日のDeNA戦(横浜)は5回9安打5失点と乱れた。 三回に石川に適時打されるなどして2失点、五回にはロペスにツーランを許した。
9安打のうちこのロペスの一発以外はすべてセンターから逆方向。DeNA打線の方針は徹底しており、二回には八番の黒羽根が右方向にばかりファウルを打ち15球目でやっと二ゴロに倒れる、というシーンもあった。
野村の一軍2試合での被打率は3割5分を越えており、しかも相手の左右に関係なく打たれている。 勢いづくと怖いDeNA打線は昨日、前田を攻略しきれず相当ストレスを溜め込んでているはず。
逆方向に打たせないためには当然、相手の懐を攻めていく配球が必要で 広島バッテリーがどんな攻めを見せるかが注目される。