キャンプで振り込んだ堂林だが、スイング軌道と早すぎる”始動”の課題をうまく修正できないままオープン戦に入った。
ひろスポ!で3月7日、掲載した「広島のサード争い、堂林を追い越して高卒3年目の美間が台頭」
…が現実味を帯びてきた。
広島は現在、チーム全体が極度の打撃不振に陥り、その美間も含めてキャンプで目立っていた若手野手は総崩れの状況だが、中でも深刻なのが堂林。
3月12日にマツダスタジアムで行われた西武との練習試合では途中出場したものの、九回、ネクストバッターズサークルで野間峻祥の二ゴロを見届けゲームセット…。とうとう打席に”立たせてもらえなかった”。
前日までの甲子園では2日続けてスタメンサードで出番を与えてもらいながら、打撃内容はさっぱり。変化球を初球から振りに行き最後も変化球で仕留められたかと思えば、初球から真っ直ぐ狙いで何度振ってもファウル…。
スイング軌道と通常の選手と比べても早すぎる”始動”に課題があり、そこを矯正しないままでは何度打席に立っても同じ。
すでに2月の「ひろスポ!現地調査」でも「一番好きな選手、応援する選手」に名前を挙げたカープ女子は10数人中ゼロで、もはやカープ女子”出現”の原動力となったプリンスパワーも過去のものに…。
あとは実力しだい、という状況下で、この日の試合後、緒方監督も「出番が減ってきているのは間違いない。少ない(出番)の中で結果を残せないと一軍に残れない」とバッサリ。
ちなみにこの日の西武戦のスタメンサードは内野手実績ナンバーワンの梵で、この起用はもはやサードの若手はひとり(美間)でやむなし…に首脳陣が傾きつあることの証、である。