今夜、札幌ドームで広島の前田健太と日本ハムの大谷翔平が”打ち合う”。
昨年6月15日、同じ札幌ドームで先発した前田は「三番ライト・大谷」を三振、三振、中飛と抑えたあと1対1で迎えた八回、一死一塁から大谷に中越え二塁打を許し、そのあと4点を失った。
大谷はここまで8試合に先発して4勝1敗、防御率3・26。49回と3分の2で49奪三振と本格派右腕としての道を着々と歩んでいる。
と同時に、打っては33試合で打率2割7分8厘、2本塁打、14打点。しかも左投手との対戦打率2割3分1厘に対して右投手のそれは2割9分7厘。今夜もまたそのバットが快音を響かせる可能性は高い。
だが前田も負けてはいない。投手としての実績は、間違いなく日本球界ナンバーワン。その証拠にダルビッシュ、田中将大の後釜としてメジャースカウトの「マエケン詣で」が続いている。
バットの方でも「二刀流を(プロで)やりたい気持ちはあった」というだけあって昨シーズンはなんと「打点5」をマーク。ちょっときつい言い方になるが”味方が打たないなら自分で打って還す”、こちらも大谷並みの”マンガのような”キャラクターの持ち主だ。
そして今回、初めて実現する投手・大谷対打者・前田。ゲームの勝敗の行方を決めたのもこの対戦だった…、ということも十分ありえる。
…というのも今の広島打線は完全に下降モード。昨夜の80打席ぶりの一発で”確変モード”もありえる中田らを有する日本ハム打線を相手に、前田はスコアボードにゼロを並べつつ、打席では自分を相手にしているような右腕の、そのウイニングショットを打ち砕くことになる。