しばらく続きそうな一番・菊池涼はいったい誰の発案か？広島打線、完全に流動化…2014年野村前監督時代には一番をとっかえひっかえした挙句にあの惨劇…

７月４日　●２－７　ヤクルト、マツダスタジアム
通算38勝37敗３分け（巨人に６差の２位、３位のＤｅＮＡと０・５差）
18時01分開始・３時間23分・３万1330人
相手先発　高橋○６回６安打２失点
本塁打　なし
登録抹消　ローレンス
出場登録　ジョンソン

一番セカンド菊池涼
二番センター西川
三番ファーストメヒア
四番ライト鈴木
五番レフト高橋大
六番サード小窪
七番ショート田中広
八番キャッチャー石原
九番ピッチャージョンソン●（14試合６勝５敗）３回77球５安打５失点（自責４）
島内
遠藤
菊池保
今村
一岡

交流戦最下位の広島が交流戦11位のヤクルトに３連敗を喫した。

広島は交流戦で借金７。リーグ戦再開後はＤｅＮＡ、ヤクルトを相手に借金５。合計で－12。交流戦前に13あった貯金はついに「１」となった。

逆に交流戦明けもヤクルトと中日相手に５連勝をマークした交流戦勝ち組の巨人は、貯金を今季最多の13として前半戦首位ターンを決めた。

さらに広島が横浜スタジアムで塩を送った格好のＤｅＮＡも交流戦勝ち組ふさわしい勢いで、交流戦明け４勝１敗１分け。この結果、広島と３位・ＤｅＮＡのゲーム差も０・５と急接近した。

広島のＤｅＮＡ、ヤクルト戦の結果とスコアは次のとおり。
ＤｅＮＡ戦　　ヤクルト戦
●３－13　　　　●１－３
●１－２ｘ　　　●２－６
△２－２　　　　●２－７

前日（３日）先発してこの日二軍に戻ったローレンスは５回78球６失点。

この日、抹消明け即先発のジョンソンは３回77球５失点。

ローレンスは五回、村上に満塁弾を打たれ、ジョンソンは三回、中山に３ランを打たれた。おんなじことの繰り返し、とはこのことだ。

だが、打線の方はさらに重症。

交流戦で12球団最低打率に終わったそのまま、というよりむしろ状況は悪化しており、３連戦で５点、６点しか取れない。快進撃を続けた５月なら１試合で６点でも７点でも…が普通だったのに、だ。

得点力低下の要因が”日替わり一番”にもあることは明らかで、しかし、だからと言って「一番・菊池涼」はないだろう。

当の本人はその動きに反発するかのように？左飛、遊ゴロ、右飛、遊飛と与えられた４打席をこれまで通りのスイングで消化した。いずれにせよ、リーグ３連覇を成し遂げる中で積み上げてきた打線の流れは、今回の措置によって完全に分断された。打順が動かないのは四番・鈴木だけ…

広島の開幕戦オーダー（相手投手は巨人・菅野）
一番ｼｮｰﾄ田中広
二番ｾｶﾝﾄﾞ菊池涼
三番ﾚﾌﾄ西川
四番ﾗｲﾄ鈴木
五番ﾌｧｰｽﾄ松山
六番ｾﾝﾀｰ野間
七番ｷｬｯﾁｬｰ會澤
八番ｻｰﾄﾞ安部
九番ﾋﾟｯﾁｬｰ大瀬良

広島首脳陣はいろいろな打順変更はあっても、二番・菊池涼は「動かせない」とつい最近まで言い続けていた。なぜ、突然こうなるのか？

緒方監督の下で菊池涼が一番を打ったのは、就任１年目、２０１５年の８月が最後だ。要するに４年間も封印されてきたいわば禁じ手だ。

その菊池涼”でも”開幕一番”を任されたことがあった。野村前監督の４年目、２０１３年のことだ。

そのあと２０１４年、野村前監督の最終年で、やはり一番は完全に流動化した。その顔ぶれは次のとおり。この面々、驚愕のひと言、だ。

丸、木村昇、梵、堂林、田中広、鈴木、菊池、ロサリオ、天谷、小窪、赤松、中東…

それでどうなったか、というと、阪神とのクライマックスシリーズ、ファーストステージに「一番・菊池」で挑み、２試合計21イニングを戦って得点ゼロで敗退…緒方監督一区切り就任５年目となる今季のチームの目標は日本シリーズを制することだったはずだが…（ひろスポ!・田辺一球）

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