広島の大瀬良が一番不安視されていた巨人の一発攻勢に沈んだ。
1対0の六回、先頭の坂本にスライダーが甘く入ったところを振り切られ左翼席に運ばれた。坂本には4試合で3発目。打たれた瞬間、大瀬良は視線をグラウンドに落としたままで、レフト方向を振り返らなかった。
さらに一死から亀井の打球も右中間フェンス最上部を直撃してビデオ判定の末、二塁打に。続く阿部へのボールカウントが2-0となりストライクを取りに行った外角のストレートを再びレフトスタンドに持っていかれた。
大瀬良はこれで17試合に先発して被本塁打17本。6月21日の日本ハム戦で6勝目をマークして以降、5戦続けて勝ち星から見放される結果になった。
ただ五回に挙げたチーム唯一の得点は大瀬良の三塁打と堂林の犠飛によるもので、ルーキー右腕を援護しきれない打線の不甲斐なさの方が責められるべきだろう。
巨人先発の内海は七回の投球練習の際に足に違和感を訴えそのまま降板したが、ブルペン陣の”奮投”に助けられ5月29日以来となる2勝目(6敗)を手にした。