中日対広島19回戦(中日8勝1o敗)午後3時、ナゴヤドーム、予告先発は、中日・山井(9勝3敗)、広島・ヒース(0勝0敗)
DeNAに本拠地で3連敗を喫した中日は昨夜、2試合連続の延長負けで4連敗。しかも谷繁兼任監督がマスクをかぶってからよけいに試合がバタついたため、その徒労感や想像を絶するものがあるだろう。
しかし、広島ベンチも”安泰”ではない。昨夜、一、二回こそもたついたとはいえ三回から六回まで3者凡退を続けた先発の大瀬良に替えて六回、二死満塁の場面で代打・堂林を送った野村采配が波紋を呼んでいるからだ。
カープファンは総じてこの選手交代に批判的。堂林が結果を出していればまた空気も違っていただろうが中日先発・大野の低目のストレートに対して空振り三振…。
堂林は一番ライトでスタメン出場した一昨日も九回、3点のビハインド、二死二、三塁の場面でヤクルト・バーネットの変化球攻めの前に3球三振に倒れている。
堂林の対右投手の対戦打率は2割そこそこ。昨夜は左腕を相手に汚名返上のチャンスが与えられたわけだが結果は残念ながら”同じ”だった。
カープファンだけではない。日頃は野村カープに対して”熱い声援”を送る論調で知られる地元広島の中国新聞連載コラムでも、言葉を選びながらではあるが「監督の判断、ぶれは禁物」の見出しで昨夜の監督采配について???を投げかけている。
巨人、阪神はそれぞれ得失点差がわずかながらマイナスで、広島は大幅プラス。…にもかかわらず3位で足踏みしているのは「監督の采配がまずいから」という声がよく球界関係者の中から聞こえてくる。
広島・野村監督はそんな周囲の雑音を吹き飛ばすためにも、残りジャスト30試合で23年ぶりのセ・リーグ頂点に立つことができるか?野村采配の奥深さを周囲に認めさせるのに、考えられる手段はそれしかない。