画像は菊池
5月12日 〇9―4(延長10回) 巨人7回戦(東京ドーム)
通算32試合17勝15敗(首位DeNAまで2・5差、2位阪神まで1・5差、3位変わらず)
18時開始・3時間50分、39,469人
相手先発 横川6回5安打1失点
広島本塁打 西川4号①、菊池2号④
一番セカンド菊池
二番ライト堂林
三番センター秋山
四番ファーストマクブルーム
五番レフト西川
六番キャッチャー坂倉
七番サードデビッドソン
八番ショート上本
九番ピッチャー大瀬良7回100球5安打2失点
ターリー
矢崎〇(8試合3勝1S)
大道
広島は左ハムストリングス違和感から復帰した大瀬良の安定した投球内容(失点は丸の2ラン)と打線の粘り腰で4連勝。
前日のバンテリンドームナゴヤに続く延長戦を制した訳だが、3対3で延長に入り結果的には6点を加えた。
ポイントは2つ。
2対2で迎えた八回、二番手ターリーで勝ち越されたが九回、大勢を攻略して延長勝負に持ち込んだのがポイント一つ目。
新井監督は先頭のマットが中直に倒れると韮澤、松山のカードを切った。
このふたり、チームでの立場はまったく異なるが、新指揮官の下で2月のキャンプから着々と技と力を磨いてきた。松山は一軍キャンプには呼ばれず「放牧中」(新井監督)という状況で自主性が重んじられ、韮澤は主力組に食らいついての初の開幕一軍切符ゲット…
巨人バッテリー(捕手大城卓)にとって、この二人は要注意人物だった。4月28日には同じ舞台で5対2、3点リードのシチュエーションだったにもかかわらず韮澤にはインロー真っすぐを右前打され、松山にも低目いっぱいの155キロを中前適時打された。続き菊池にも適時打されて2失点…。
だからこの日は韮澤への攻めはアウトローへのフォーク3連投、その3球目は右中間への二塁打になった。
警戒する松山には2ボールにして、ンローへのストレート。これもまた弾き返された。打球は前進守備を敷いていなかったレフト前に落ちて韮澤同点のホームイン。
ポイント2つ目はもちろん延長十回。
原監督は若い菊地を6番手としてマウンドに送ったが、四球からピンチを広げて勝ち越し打された。打ったのは坂倉。
坂倉は4月26日の中日戦(マツダスタジアム)で四回にパスボールを”やらかして”、ホームカバーに走った大瀬良の”自爆”を誘発した。だから「大地さんが投げているうちに、と思っていたんですけどなかなかチェンスに回ってきても打てなかったので…」と最後のチャンスで結果を出した。
これですっかり気落ちした菊地にとって、続投指令はたぶん酷なものだったはずだ。
続くマットにぶつけて一死満塁となり、ツーアウトまでこぎ着けたものの途中出場の矢野には押し出し四球。
そしてこの試合のハイライト、菊地を救援したロペスから5月に入って打率4割超えの菊池がレフトスタンドにグランドスラムを打ち込む、という落ちになった。(ひろスポ!取材班&田辺一球)