カープ観戦のあと、つい足が向くお店をシリーズで紹介します。
県外から来られる方もぜひ、訪ねてみてください。
ただし、カープの試合日には団体さんも多いので、ぜひ予約してください。またGW期間中は営業日、営業時間が変更される可能性もあるためぜひ電話でご確認ください。(ひろスポ!編集部)
Member’s 高橋
広島市中区胡町3番25号
電話082・242・6770
営業時間 午後7時から深夜1時
定休日 日曜日
最寄りの胡町電停から徒歩2分。流川通りに入って最初の三叉路を左折しすぐのバイオレットビル5階にメンバーズ高橋がオープンしたのは1986年、阿南準郎監督の下カープが5度目のリーグ優勝を遂げてからおよそ半年後のことだ。
オーナーの高橋里志さんはカープ投手王国を支えた右腕のひとりとして、またソフトな語り口調のプロ野球解説者として多くのファンに親しまれてきた。
出身は福井県敦賀市。社会人の電電北陸から1968年に南海ホークスに入団したが、6年間でわずか1勝しか挙げることができなかった。だが1974年、カープに移籍すると4年目の1977年に見事20勝を上げ最多勝のタイトルを手にした。1981年、日本ハムへ。翌年、今度は防御率1点台で最優秀防御率のタイトルを獲得した。
2つの偉業を記したペナントは今も店内に飾られ、歌声の響く店内の様子をそっと見守ってくれているようにも見える。
「自分がおいしいもの好きなものだから、お客さんにもポテトサラダやきんぴらごぼうなど、手作りの惣菜をお出しするようにしています。一時期、スープに凝ったこともありましたね。そして飲んで、歌って、リフレッシュして…。和気あいあいの雰囲気の中で、逆に私の方がお客さんから元気を頂いている感じですね」(笑)
カウンター越しに馴染みの客の話に耳を傾け、例えそれがカープへの叱咤激励であっても笑顔で応える。“活躍の舞台”をカクテル光線の下から広島のネオン街に移して、早や27年。あと7年でカープ時代の背番号と同じ「34」の数字に届く。
「実は、昨年12月のカープOB会で副会長の大役を仰せつかることになったんです。昨年、クライマックスシリーズに出場したことでチームのムードもいいと聞いていますし、身の引き締まる思いです。これからは、OB会長になられた安仁屋(宗八)さんを支えつつ、しっかり汗をかくつもりです」