「提言」を手渡す三浦会長(左端)と湯崎知事、松井市長、深山会頭、小城会長
サッカースタジアム検討協議会の三浦会長が12月19日、広島市中区の広島商工会議所に深山会頭と広島県の湯崎知事、広島市の松井市長、広島県サッカー協会の小城会長を訪ね、話し合いの結果まとめた「提言」を手渡した。
「広島に相応しいサッカースタジアムについて」(提言)と表紙に記したA4版39ページ(片面刷り)。
しかしその内容はすでに明らかになっている通り、事業スキーム、事業主体、資金調達方法、施設運営方法、スタジアムの具体的なイメージや備えるべき機能、周辺エリアとの整合性など肝心な部分はほとんど絞り込まれていない。
事実、三浦会長が行った18分間の補足説明の中で「3万人規模」ということ以外の時間はすべて「建設候補地」についてのみ説明がなされた。
しかも建設候補地も最終的には絞り込めていない状況。
こうした点について三浦会長は「今後は行政、経済界において…具体的な取り組みを進めていただきい、ぜひ私たちの提言を受けて早期に広島にふさわしいサッカースタジアムが実現することを祈っています」と4者に伝えた。
このあとの短時間の会見では報道陣から今後は誰がどうリーダーシップを取っていくのか?との質問が出た。
しかし小城会長が「早期実現を」と繰り返した以外、湯崎知事、松井市長から具体的な話はなく「4者で」ということだけがここでも繰り返された。また湯崎知事の発言の中には「仮に建設するなら誰が…」というカ所もあり、いぜん”建設するのかどうなのか”さえ本決まりになっていないムードが色濃く反映された会見になった。