足場の解体が始まった広島の屋内練習場(12月26日撮影)
黒田博樹の広島復帰が”日米中”を賑わせる中、マツダスタジアムに隣接する広島の新屋内練習場の建設が急ピッチで進められている。
現在、米国に滞在中の黒田が広島に戻り入団会見や本格的な練習を始めるのは来年2月になってから。広島は2月1日より宮崎県日南市でスプリングキャンプを行い、中旬からは沖縄に移動するが黒田はチーム本隊に途中から合流する。
そのため広島での練習場所が必要になるが、マツダスタジアムには雨天時に十分なランニングコースや遠投の場所が確保できない、など問題点がある。
こうした課題を克服しようとマツダスタジアムに隣接する西側には現在、新屋内練習場が建設されている。
マツダスタジアムは「新球場建設」にあたり「球場施設内に屋内練習場を確保すること」が設計コンペ参加の条件とされていたが、諸事情により当時は見送りとなったいきさつがある。
三井不動産が広島市から取得した土地をカープが再取得して敷地面積6242平方メートルに3階建ての施設を作り、45メートル四方の人工芝グラウンドやブルペン4カ所整備される。
球場側から大型スラローム方向を望む、右手が屋内練習場、左手は大型結婚式場
屋内練習場を東側(マツダスタジアム側)より臨む
4月に着工して本来なら10月にも竣工予定だったが、地盤が軟弱なた10月に改めて杭打ち作業などを行ない「年内完成」も見送られた。
すでに足場の解体作業なども行われ、その外観は姿を現しつつある。あとは内装工事などを急ぎ、年明けにからは総仕上げにかかる模様。
同施設ではファンが練習の見学を行うことも可能で、黒田の練習風景がお披露目となる日も近い。