前日練習に臨む広島ライトニングの選手たち
ターキッシュエアラインbjチャレンジリーグの広島ライトニングが1月18日の地元開幕戦に備え、広島市西区の庚午中学体育館で”本番”前の調整練習を行った。
対戦相手は1月4日(日)、アウェーでの開幕戦で105-78と快勝した兵庫インパルス。だが、今回は相手もこちらの手の内を知った上で新たな手を打ってくる可能性が高く、地元ファンの前でいかに充実した内容のゲームを行うことができるか、大事な一戦になる。
中でも広島に生まれ育った前村哲也、冨岡大地の両選手にとっては意義ある地元での第一歩になる。
明るい表情でチームメートと練習に臨む前村選手(左端)
アップ中の冨岡選手(左端)
地元での最初の試合を前に、代表取締役とヘッドコーチを兼ねる中島健太さんに話を聞いた。
コートの中では…、広島ライトニング中島ヘッドコーチ(左)
・いよいよ地元開幕戦、指定席は完売しました
チケットはありがたいことにほとんど完売です。当日券は二階自由席のみ、1000円です。弊社はチケットがすごく安価なので大人子どもの料金設定はございませんが、オーナーズクラブの会員さんは20パーセント割引です。それとアカデミーのご家族、こどもたちはどの席種も一律500円オフになっています。
・今回、地元開幕を迎えるにあたり、いろいろご苦労もあったのでは?
そうですね、ここまで来るのに準備としては2年半ぐらいかかっています。その代わりアカデミーの拡大という地道な作業はその間、こつこつとその質を下げずに拡大していくことに力を入れ、その成果は着実に現れています。
・アカデミーと今、目の前にいるトップ選手は表裏一体の関係で、中島さんは経営も合わせてそのすべてを一手に引き受けている形です。でも逆にトータルでコーディネイトできるからプラス面もあるのではないでしょうか?
おっしゃる通りです。通常、バスケットボール界では社長、GM、ヘッドコーチ。この3段階があって、それぞれが本来クリアすべき課題を抱えます。例えばひとりの選手を獲得する場合、ヘッドコーチは欲しい、GMは予算がない、社長は他の選手が経営的にも欲しい…とか。そういった意味ではひとりだとスムースです。ただし、ひとりと言っても、チームのみんなや株主のみなさんと話し合いながら進めていますので決して私ひとりですべてを、ということではありません。
・今後、地元での開催や興業についてはどんなイメージなのでしょうか。
バスケットボールのパフォーマンスはもちろんですが、チケットを買ってくださったお客さまが”異空間”に来た、体育館に入った瞬間に非日常を感じていただけるような、バスケだけにフォーカスしない、トータルで子どもたちが面白い、親御さんもおじいちゃん、おばあちゃんも面白い、お祭りのようなものをやっていきたいと思っています。自由に選手と写真をどんどんジャンジャン撮っていただくのも構いません。カメラやできれば上履きもご持参いただければと思います。
・それではコート内のお話に移りますが、bjチャレンジリーグは相手が1チームだけ、というのが現状です。チーム強化はどういう形になりますか?
我々はクラブの理念としてこのクラブを成長させたい、というのが一番でチャレンジリーグで優勝するために存在しているのではない、ということを最初に申しあげておきたいと思います。決してチャレンジリーグを軽んじているわけではなく、我々は日本一のクラブ、そして世界に通用するクラブにする、そこを目指しています。
・世界を目指すための中期的なロードマップみたいなものはどうでしょうか?
具体的には、試算上では再来シーズンにはbjリーグに確実に参入しようと思っていますし、参入したら次は日本一を取りに行きます。そして今、目の前にいるメンバー、このチームの中からNBA選手を輩出する前提でやっています。
・NBA選手が出るのは「夢」でしょうけど何年後ぐらいになりますか?
まあ、一番早くて5年もあれば出ると思います。bjリーグは10年かけて富樫選手を育ててきました。(富樫勇樹、167センチのポイントガード、bjリーグ新人王、最多アシスト賞などを経て2014年に日本人2人目のNBA選手契約をマーベリックスと結んだ)。そのbjリーグの成功例、失敗例もシェアしていただいていますから、5年で十分だと思っています。
・ありがとうございました。楽しみにしています。
ありがとうございました。