みなさんはじめまして、そしておひさしぶりです。
元広島テレビアナウンサーの小倉星羅です。
4年前まで「元気丸」という番組で広島スポーツを伝え、毎日球場に通っていました。
今でもスポーツ取材を続け、一昨年はロサンゼルスでヤンキース黒田投手に再会でき、今シーズンからはカープの黒田投手を応援できると、わくわくしているカープ女子のひとりです。
今回、記事を書かせていただくことになったのは1月末に広島に久しぶりに行くと、その黒田投手が活躍されていた旧広島市民球場の現状にびっくりして、Twitterでつぶやいたことからでした。
なかなか東京にいると、マツダスタジアムの情報は入ってきますが、旧市民球場がどうなったかなど情報は入ってきません。
一部スタンドが残され、広場になると聞いていたので実際に行ってみると白い工事用フェンス。その向こうにかすかにスタンドが見える、とても寂しいものでした。
入社してから、毎日休みの日にも通い詰めた旧市民球場。
広島出身ではない私は、カープから広島について学ばせてもらいました。
採用試験の前の日には一人で雨の中、外野でカープへの熱さを感じ試験にのぞみました。
今の球場からは考えられないほどの狭い廊下で選手に迷惑をかけないよう、ただ顔だけでも覚えてもらえるよう毎日挨拶し続け、高校野球では中田廉投手に取材をし、野球取材のいろはを学び、そしてカープが大好きになりました。
だからこそ、たった1年でしたが、大半を旧市民球場で過ごし、たくさんの事を教えてくれた場所でした。
そして何より、旧市民球場で行った満員の最終戦、その夜に元気丸で中継をした時に昼間とは真逆の静けさに、街中にあるにも関わらずとても寂しさを感じたことを今でも覚えています。
ただ、マツダスタジアムが出来る事に期待を寄せ、旧市民球場は「どうにかしてくれるだろう」という思いでいた自分がいました。
あれから6年。
いまだに手をつけられていないスタンドと跡地。
同じ話し手の石橋さんが市議会議員になり、サンフレッチェの小谷野さんが市長選に立候補しています。
スポーツのために政治から変えていく、スポーツを通して一体となれる広島県だからこそできること。
まだ残っているスタンドを守り、また仕事帰りにスポーツ観戦で集まり、一体となれる、原爆ドームの向かいにあるその場所が、私をスポーツのとりこにしてくれたそんな熱い場所であり続けてほしいなと思います。
24年ぶりの歓喜と共に…
元広島テレビアナウンサー 小倉星羅
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