マツダスタジアム大型スロープ下に整備中の新駐輪場。540台収容。使用は無料。使用できる日時には制約がある。バイクの利用不可。
連日、大賑わいのマツダスタジアムに観戦に訪れるファンの中には自転車を利用する人も多い。ところが今シーズンからは従来、駐輪可能だったJR広島駅からマツダスタジアムに向かう途中の駐輪用敷地(スタジアム西側隣接)にゲストハウス型結婚式場が建設されたため、代替施設はスタジアム東側へと変更された。
ファン、市民から「非常に不便」の声があがるのも当然で、広島市ではマツダスタジアムコンコースへ直接アクセスできる大型スロープ(正式名称は西蟹屋プロムナード)の下に事業費1,500万円をかけ駐輪場の整備を進めてきた。
540台を収容でき利用は無料。ただし利用日時には制約がある。バイクの利用不可。
ただ施設の利用開始時期がプロ野球開幕に間に合わなかったばかりか、現時点では5月半ばにずれ込む模様。 マツダスタジアムでは開幕以降、28,000人以上の集客の際に出される「大入り袋」を”連発”。それなのにGWにも間に合わない。
広島市では先の市長選で松井市長の”続投”が決まったが、エディオンスタジアム広島の大型映像装置の故障を放置してJリーグから”イエローカード”をもらうなど、最低限必要なハード面の整備すら先の松井市政4年間では遅々として進まなかった。
旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設を公約に掲げた小谷野薫氏の市長選落選で「サッカースタジアム建設問題」の”その後”はまったく市民の目の届かない”密室”で粛々と進められている模様だが、マツダスタジアム周辺整備もしかり。スタジアム近隣住民に不便や我慢を強いる試合開催日に繰り返される大混雑も一向に解消のための諸策が講じられず、自転車でのアクセスへの配慮ひとつとっても、検討されてしかるべき「地下タワー式自転車駐車場」や「自転車専用道」の整備などに関する議論は皆無、というレベルにある。
新駐輪場入り口にある注意書き
(新サッカースタジアム取材班)