小窪が代打満塁ホームランを放った瞬間の神宮球場スタンド
5月2日、神宮球場の入場者数は今季最多の3万772人。その半分はカープファン。しかし試合は二回にロサリオにタイムリーエラーが飛び出して四回を終えて0-1。
前夜の試合を黒田で落として、もうあとがない広島に残されたのは、なにくそ魂だった!
四回、ロサリオが気合いの三塁内野安打に単独盗塁を絡めてその後三塁まで進むと鈴木誠也のセカンドフライでタッチアップ、ヤクルト先発の石川をやっととらえて試合を振り出しに戻した。
六回は一死二塁のはずが送りバントで二塁を周った菊池が三塁を意識し過ぎてタッチアウト。最下位チームならではのマイナスのオーラ…かと思った瞬間、四番の新井貴浩が気合いの右翼線二塁打。続くロサリオに適時打が飛び出して、とうとう広島が勝ち越しに成功した。
仕上げは八回。新井が歩いて一死満塁。ここで広島ベンチが動いて代打小窪。小窪、と言えば4月19日の中日戦(マツダ)でもチャンスに代打で登場して、2ボールとなったところで雨天中断33分間を挟み、中断明け”初球”を右前打適時打したことで改めてその勝負強さを証明したが果たして…と身を乗り出す神宮球場のカープファン。
次の瞬間、初球を振り抜きスタンドに響き渡る乾いた打球音、左中間へ伸びていった打球はそのままスタンドに飛び込み、自身初のグランドスラムに。
6-2のスコアで逆転勝ちした広島は関東の熱すぎるカープファンに今季1勝目をプレゼントした
小窪のヒーローインタビュー
外野フライでも1点入ると思ったんで、狙い球をしっかり絞っていきました。初球からどんどんいくのが僕のスタイルなので、初球からいきました。初めてです、とにかく抜けてくれと思って走ってました。ほっとしました。