これだけ分厚い資料が必要なサッカースタジアム検討協議会で議事録なしの不自然さ…(画像は今回の記事を想定して撮影した1枚)
中国新聞は3月10日付朝刊26面で、広島県の湯崎知事らが、サッカースタジアム建設の候補地として広島みなと公園が旧広島市民球場跡地とともに絞り込まれた「理由」の拠り所としている、サッカースタジアム検討協議会において、「議事録が残さられていないことがわかった」と報じた。
記事の見出しは「有識者協の議事録なし」「広島サッカー場検討」「専門家、行政の怠慢」となっている。
ちなみに3月8日アップの…
広島商工会議所紛糾もサッカースタジアムはやっぱり広島みなと公園、市民・県民の声を聴かないまま湯崎知事ら強行突破へ
hirospo.com/pickup/27362.html
…の、ひろスポ!記事に以下のように記した。
一方、湯崎知事は3月8日にあった広島県議会予算特別委員会の中でスタジアム問題について聞かれ、久保会長の発表した案には「誤解がある」とこれまでの主張を繰り返した。
「サンフレッチェ広島の経営が成り立たないようなスタジアム使用料になることはありえない」と答弁したが、資金調達方法に具体性を持たせた久保案に対して、まだ誰がどれだけ負担して誰が建てるか、まったく決まっていない湯崎・松井案の方は結論ありき、にしか聞こえない。
また湯崎知事はことあるごとに「前提が異なる」と「前提」を前面に掲げている。その「前提」とは、サンフレッチェ広島前社長の小谷野薫氏も名を連ねたサッカースタジアム検討協議会を指すのだろうが、この協議会、まともな議事録さえ残されていない。ただ、小谷野氏が「ぜひ3万人規模のスタジアムでお願いします」と言った訳ではないことは参加した委員に聞けばすぐに分かる話だ。
以上、記事より抜粋。
「まともな議事録さえ残されていない」ことはずっと前から分かっていた。そして、旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設について前向きな発言を続けてきた委員や関係者からは「どうして残さない」、「これじゃやらせの協議会だ」の声があがっていた。
今回の中国新聞の記事から引用すると…
・サッカースタジアム検討協議会、委員11人の発言が議事録として残されていないことがわかった。
・全19回の会合では発言内容を県・市が分担して記録した。
・3月8日の県議会予算特別委員会で県議が議事録をとっていない、と指摘。
・中国新聞の取材に対し、県と市は現状を認め、”原則として”公開に応じる方針に転換。
・2014年9月、市民からの議事録公開要求を広島市が拒否。
・2015年8月、非公開の同協議会を問題視して、協議会再設置を求める陳情が市議会に提出されるが市、県は対応拒否。
・専門家はこの県、市の姿勢を「怠慢」と指摘。
…まとめると、湯崎知事ら3者会談が最大にして由一の拠り所としているはずのサッカースタジアム検討協議会の内容は市民、県民、サポーターの目から見えない場所に追いやられていたことになる。
なぜ、そうしなければいけなかったのか。
「原則公開」ではなく「全面公開」が当然であり、インターネットを通じてすべてをみんなに見てもらえばいい。
そこでは湯崎知事らが名指しする小谷野薫前サンフレッチェ広島社長らが懸命な声をあげている。
「議事録を残しましょう」と何度も訴えている。
ひろスポ!に残された「議事録」をこのあと、ピップアップしていくことにする。
広島新サッカースタジアム取材班