この街は、生命の大切さを学び、子どもたちに夢と希望を与え、明るい未来を切り拓き、故郷に誇りを胸に成長していくことを理想に掲げていたのではなかったか?(画像は原爆ドームからも遠くない、本川での野外活動を行う広島市立本川小学校の児童、今会の記事とは関係ありません)
NTTドコモのdmenu、広島ニュースランキングトップ20、3月14日午前9時時点で20項目のうち13項目は、中学側の情報コントロールなどが疑われ「子どもを学校に預けるのが怖い」など厳しい声のあがる、広島県の中学校3年生男子、自殺の痛ましい事件が占めた。
広島の教育界は長らく多くの難題に手をつけず、県内教師の精神疾患などによる休職率は国内トップレベル。代々県知事らが先送りにしてきた負の遺産ではあるが、今回の事件では湯崎知事もその責任を負う。
残る7項目のうち、6項目までがひろスポ!の報じた広島サッカースタジアム問題に関連するものとなっている。
NTTドコモのdmenu、広島ニュースランキングトップ20は、今回の中学校での事件が発生以来、全項目がその関連ニュースとなっていた。当然ながら広島県民の今回の事件に対する目は厳しい。
そしてその目はサッカースタジアム問題にも注がれていることが改めて証明された。
ともに、体制側、行政側に対する不信感が広がりつつある、ということなのだろう。
将来の広島を託す、子どもたちにとってよりベターな選択肢は何なのか?
広島の今と未来を語る時、それが最優先事項となるのは言うまでもない。
広島の新サッカースタジアムは、サンフレッチェ広島や今の市民、県民のためだけに造るのではない。箱ものはるが、子どもたちの笑顔も歓声もない、では意味がない。
そして、20年後、30年後にも原爆ドーム、宮島と並ぶ広島の顔でなければ広島に造る意味がない。
広島新サッカースタジアム取材班