ドジャースの前田健太が現地時間の4月6日、カリフォルニア州サンディエゴのペトコパーク、パドレス戦でメジャーデビュー。打っては四回の第2打席でホームラン、投げては6回5安打無四球4三振の無失点ピッチングで勝利投手となり、チームの開幕3連勝に大きく貢献した。
初回に味方打線から4点をプレゼントしてもらった前田はその立ち上がり、わずか10球で3者凡退に片づけると、二回には一死からY.ソラーテの初球三塁側セーフティバントを自ら一塁悪送球。しかし後続を内野ゴロ2つに抑えてピンチを脱出した。
迎えた四回の打席では、パドレス先発のA.キャシュナーの変化球を力むことなく降り抜き左翼スタンドに叩き込んだ。
その裏、M.ケンプ、W.マイヤーズの三、四番に連打され一死一、三塁とされたが、ここも最後は自ら一塁にうまくカバーに入って3つ目のアウト(一ゴロ)を奪って見せた。
五回までの球数69球。
六回は投球テンポをあげて臨んだが、先頭のJ.ジェイに詰まりながらもショート後方に落とされた。続くC.スパンジェイバーグの遊ゴロはセカンドのベースカバーに入ったC.アトリーが落球して慌ててベースにタッチ。セーフのジャッジはドジャースベンチによって「チャレンジ」に持ち込まれ、ビデオ判定の結果は「アウト」にすり替わった。
ところがパドレス三番のM.ケンプには甘く入ったところを中前打され一死一、三塁と「ジャッジ」の恩恵を受けながらまた苦しい状況に。
こうなると微妙なことが不思議なほど続く。四番W.マイヤーズの一ゴロ、バックホームもアウトの判定のあと、今度はパドレスベンチが「チャレンジ」を申請。マウンド上の前田はおよそ3分間待たされたあと、「やっぱりアウト」の判定で試合再開。最後はY.ソラーテを空振り三振に仕留めて無傷のままお役御免となった。
衝撃デビューの前田に目の肥えた全米のファンもびっくり!?…だが、その”資質”はすでに広島時代、プロ2年目の2008年には開花しつつあった。
背番号が34から18に変わり、注目の一軍で先発デビューで快進撃。18試合に先発して9勝をあげたが、9勝目は広島にとって旧広島市民球場でのラストゲーム、9月28日のヤクルト戦でマークした。この試合でもヤクルトの川島からプロ1号ホームランを放ちスタンドの度肝を抜いている。
この年のオフ、雑誌のインタビューで「スーパースターの5つの条件」、「表現力」「スマートさ」「意外性」「可能性」「明るさ」について「資質十分では?」と聞かれた前田は「スーパースターじゃないですよ、意外性…ありますかね、ハイ」と答えている。
そして昨年10月2日、マツダスタジアムで行われた中日戦でも三回、一死二塁の場面で若松から左翼席へ先制2ラン。これが結局、決勝打となり、クライマックスシリーズ進出へ1試合も落とせない中でチームに勝利をもたらせた。
広島のエースとして投手三冠(2010年)と2度の沢村賞に輝いたスーパースターは新天地でのデビュー戦に赤いスパイクの紐で臨み、そしてあっという間に自軍ベンチの信頼とスタンドの歓声を勝ち取った。
ドジャーブルーと赤い胸の「18」番。前田は、またスーパースターへの道を歩み始めた。
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