広島に、また世界の目が集まりました。
G7主要国首脳会議、伊勢志摩サミットに先立ち、広島市で外相会談が開かれ、出席した7ヵ国の首脳と欧州連合(EU)の外相が4月11日、平和記念公園を訪れたのです。
核保有国の米・英・仏3ヵ国の現役閣僚が初めてその空間に足を踏み入れる…。まさに「歴史的な日」(岸田文雄外務大臣)として広島の歴史の1ページに、4・11が刻まれました。
原爆を投下した側の米国ケリー国務長官も原爆資料館に足を運び、その実相を目の当たりにして、原爆慰霊碑に献花。
その際、初めてその視界にとらえた原爆ドームについても岸田大臣にその場でリクエスト、間近で見ることになりました。
そして…。
もしもその視線の先の木立の向こうに、Hiroshima Peace Memorial Stadiumが姿を見せ、スタジアム観客席の下に造られた「広島スポーツ・平和復興記念ミュージアム」からジョン・レノンの「イマジン」が流てきていたなら…
そして世界はひとつになるよ
スポーツの力で復興した都市から、世界に届けたい思いがあるよ
一行は、スタジアム前からも原爆ドームを見上げ、その上に広がる広島の空も見上げて、あの日、高度600メートルの一握りの空間で起こった破滅の核分裂連鎖反応と、復興した広島と、スタジアムの中から聞こえてくる子どもたちの歓声を重ねあわせ、そこでしか感じることのできない思いをその胸に仕舞い込んで、人々にこう呼びかけるでしょう。
みなさんも広島を訪れて、原爆資料館、原爆ドーム、Hiroshima Peace Memorial Stadiumの3ヵ所を時間をかけ見て回り、その目でみたこと、感じたことを、核廃絶のためにさらに多くの人たちに伝えてください…、と。
7ヵ国外相、「被爆地訪問」の意義添えて広島宣言、原爆ドームを訪れ、その先にHiroshima Peace Memorial Stadium…川風の街、七色の光…#14
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戦後70年、広島復興の歴史を見つめてきた中央庭球場が人工クレイコートになってこの先の未来へ、川風の街、七色の光…#8
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sports.yahoo.co.jp/column/writer/17