サイクリストの拠点、ONOMICHI U2併設のカフェから見る尾道水道
ひろスポ!読者の皆様はじめまして!今回から不定期でコラム連載をさせていただくことになりましたカナオ・カズヒロです。どうぞよろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介させていただくと、広島のテレビ局勤務の30歳男子です。3年前まではカープ取材を中心としたスポーツ担当ディレクター。現在は東京支社で企業の広告宣伝部や代理店を出入りさせていただく営業部所属です。広島女子はとても魅力的!でも東京女子も…!?
さてテレビ局営業部とは何なのか?みなさんイメージしづらいかも?簡単に言えば、広島に向けて広告やPRをしたいクライアントさんのニーズに合わせて、様々な提案をする、という感じです。
こんなイベントどうですか?今ならこんな番組どうでしょう?と大企業の広告担当者さんと打ち合わせする中で必ずと言っていいほど話題になるのは、やっぱりカープ、サンフレッチェ広島をはじめとするスポーツコンテンツ。これだけスポーツが地元に根付いている地域は全国的に見ても珍しく、そのエリアパワーに魅力を感じてくださる方が東京でもどんどん増えています。かくいう自分も東京に来てみて、改めて広島の魅力を再認識したしだいです。
広島の魅力、といえばほかにも「食」「文化」「歴史」と挙げていけばキリがありませんよね。今回、GWに尾道に帰省してみてビックリ!観光客が街中に押し寄せ、なにより若い女子が多いんです。きれいな景色を見て回り、カメラを構えたり、おしゃべりしたり、カフェでのんびり自分たちの時間を過ごしたり…。一昔前ではあまり見られなかった風景です。尾道という愛すべき街へのポテンシャルを改めて感じることができました。
千光寺山からの絶景は大好きな尾道の景色のひとつです
千光寺山登山道はジブリに出てきそう…
千光寺山の巨岩も人気スポット
千光寺山にある猿山。数十頭いたはずが、現在は一頭のみ…。あなたは出会えるか?
JR尾道駅から千光寺山方面を望みます
現在の尾道の賑わいについてその理由を僕なりに考えると、大林監督の「尾道3部作」に代表される「映画の街」から「ラーメンの街」「しまなみサイクリングの街」「猫の街」「アニメの街」とその間口を広げたことにあるのではないでしょうか? こうしたひとつひとつの魅力的なソフトは、SNSにもとてもよくマッチしています。全国からやってくる観光客のみなさんが、自分ならではの楽しみ方を街のあちこちで見つけて、坂と線路と海岸通りと尾道水道のモザイク模様のような風景を、SNSを介して世界に向けて発信してくれています。それを見た人たちがまたSNSで…というわけです。
もちろん、こうした賑わいの“仕掛け作り”に地道に取り組んでこられたのは、その土地の歴史や風土をよく知る地元のみなさんです。それぞれの場所の持つ魅力をもう一度徹底的に考え、行動し、発信していく。消滅都市の危機が現実味を帯びる中、こうした尾道での取り組みは他都市からも注目されるものとなりつつあるようです。
四国からマイ自転車を持って下船する人たち
少し前に流行った「カープ女子」もそうですが、広島の話題が全国ニュースで取り上げられることがずいぶん多くなってきました。東京目線で見た「広島の立ち位置」や「広島スポーツ」の躍動を、このコラムでお伝えできればと思っています。
東京・日本橋から、全国のひろスポ!読者のみなさんに最後にひとつ。
今回、僕の尾道の街散策での歩数はおよそ8,000歩。時間さえ許せばすぐに1万歩、1万5000歩…に届きそうな勢いです。坂もあるし、きれいな景色を見ながらの適度な運動には最適!これからの季節は家族やカップルでのサイクリングもお勧めです。それでは連休明け月曜日、通常業務に戻ります。みなさんもどうかお元気で!
カナオ・カズヒロ
元カープ担当ディレクター、現在東京営業部。
観光の街・尾道で生まれ育ったこともあり、
地域活性化にぼやっと興味を持つ。