森保マジック炸裂なるか?このままでは終われない、終わらせない…
明治安田生命J1リーグ1stステージ最終節(6月25日、中銀スタジアム)
サンフレッチェ広島はアウェーでの最終節、ヴァンフォーレ甲府戦に3-0で勝って8勝5分け4敗の勝ち点29で第1ステージを終えた。
ステージ優勝は12勝3分け2敗で勝ち点39の鹿島アントラーズ、2位は11勝5分け1敗で勝ち点38の川崎フロンターレ、3位は10勝3分け4敗で勝ち点33の浦和レッズ。サンフレッチェ広島の総得点32は鹿島アントラーズの29得点を上回り、川崎フロンターレの33得点に次ぐ第2位。総失点18は鹿島アントラーズの10点より8点も多く、大宮アルディージャ、FC東京と並ぶ第5位。得失点差プラス14は浦和レッズのプラス10を上回り、プラス19の鹿島アントラーズ、プラス18の川崎フロンターレに続く第3位だった。
5位の大宮アルディージャ以下は得失点差が軒並みマイナスで何とかプラス2だったのが6位のガンバ大阪と11位の横浜F・マリノスの2チームだけ。こうした数字から第2ステージと年間勝ち点1位争いも上位4チームを中心に展開されることになりそうだ。
最終節、故障者続出のサンフレッチェ広島は森保監督の就任後、5年目、通算153試合目で初めてとなる2トップ、1ボランチのシステムで臨んだ。森崎和が3バックの左に入り、1ボランチには森崎和と青山の動きを地道に”習得”してきた丸谷が抜擢された。今季2度目のスタメン出場で文字通り難しい舵取りをこなした丸谷はチームの無失点勝利に貢献した。
ウタカと佐藤寿人が左右に入るトップ、トップ下には左右に柴崎と浅野という前線もJ1最多失点のヴァンフォーレ甲府相手に新たな化学反応を起こした。
前半16分に柴崎が先制ゴール。後半29分には塩谷のミドルが決まって2-0。後半35分に3点目を決めたウタカはリーグ最多の13得点で折り返すことになった。
1週間のインターバルのあと7月2日にはエディオンスタジアム広島にジュビロ磐田を迎えて第2ステージの幕が上がる。浅野の海外移籍が取り沙汰される中、クラブの総合力と森保采配で4年で3度のJ1制覇を果たしたチームの底力が試されることになる。