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2016年07月05日
編集部

浅野拓磨も熱望する、旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設案、一方で広島みなと公園案は完全消滅へ向けカウントダウン開始!

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広島県サッカー協会の表彰イベントであいさつする岸田外務大臣、国は広島のサッカースタジアム問題を”注視”している

 

浅野拓磨も熱望する、旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設案、一方で広島みなと公園案は完全消滅へ向けカウントダウン開始!

全国から注視され、さらには浅野拓磨のプレミアリーグ”進出”で世界からもいっそう注目されることになるサンフレッチェ広島のサッカースタジアム問題が、大きな転換期を迎えている。

ひろスポ!では4月1日に次の記事をアップして、すでに松井市長、湯崎知事が「優位」とする「広島みなと公園案」が水面下で”破滅のシナリオ”に向かって突き進んでいる様子を”描写”した。

広島みなと公園へのサッカースタジアム案は消滅へ…、松井市長の「ファンがいるからというのではなく」発言からエイプリルフールに思うこと
hirospo.com/pickup/28205.html

この記事の結びは以下のようになっている。

(松井市長の)「サッカースタジアムを造るなら根拠がいる」とはこれまたすごい発言だが、「ファン」の希望をもとに、旧広島市民球場跡地をスタジアムを核とする広島の世界に誇る新たな舞台装置へと再生させる。別の言い方をすれば、戦後復興の「奇跡の器」だった旧広島市民球場に代わり「平和への軌跡」を引き継ぐ、Hiroshima Peace Memorial Stadium(仮)へと生まれ変わらせるという発想は、その「理由」にはならないということだろうか。

この松井市長の発言は、広島みなと公園案が消えたあとの、自動的に旧広島市民球場跡地へのスタジアム建設となるはずの流れから、”旧広島市民球場跡地を守ろうとする意識”が働いている、ともとれる。

もっと言えば、例え広島みなと公園にスタジアムを建設する案がダメになっても、意地でも旧広島市民球場跡地はサンフレッチェ広島には使わせん!という信念がそこに見え隠れしていないか?

この質疑応答は本来、3月24日にも松井市長、湯崎知事、深山会頭の3者で合意を見るはずだった「広島みなと公園案で決定」の発表を先送りにしたために行われたものだ。

その中で見せた松井市長の「ファンがいるからというのではなく」の、このひと言がもつ意味は重い。

湯崎知事とのツートップで臨むサッカースタジアム問題。湯崎知事がトップ下に引いたあと、前線に残った松井市長は、自らサポーター・市民・県民との対立の構図を浮かび上がらせたその根本的な原因を口にしたことになる。

ひろスポ!4月1日の記事からの引用は以上。

実はこの記事がアップされる直前に、広島県の方で非常に大きな動きがあった。サッカースタジアム問題についても既存メディアにはない切り口で報じる日刊廣島(発行人・山本茂生)でも、その動きは詳しく報じられた。

日刊廣島の報道などによると3月の広島県議会閉会後、湯崎知事自らが国内有数の巨大船舶会社に向け、”広島の港湾地区における賑わいの醸成のため、サッカースタジアム建設は不可欠”との方針を伝えるため直談判する”パワープレー”に出た。

ところが1社からは、県の港湾責任者レベルで門前払いされ、残る2社も上京した湯崎知事に対して「世界の港湾地区において前例のない、常識を逸脱した話で不快感を覚える」との言葉を返してきた、という。

中国、四国地方の拠点として人とモノの流れを呼び込みたい広島県にとって大きな減点となったことは言うまでもない。広島の常識は世間と世界の非常識、ということがモロに証明されたかっこうだ。

さらに6月に開会した広島県議会では、知事の方針に”強烈カウンター”が仕掛けられる一幕もあった。

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この記事にある県議会、質疑応答の中で、湯崎知事が「広島みなと公園案優位」としてきた前提条件に様々な矛盾があることが指摘された。

端的に言えば広島みなと公園のある地区は「港湾の景観を整備するとともに、港湾関係者の厚生の増進を図ることを目的とした区域」である修景厚生港区(しゅうけいこうせいこうく)に指定され、スポーツレクリエーション施設、図書館、公会堂、港湾関係者の診療所などの立地が想定されている。

そこに3万人収容のスタジアムを持ってこようとすること自体に無理がある。それなのに、県の幹部は「サンフレッチェ広島のスタジアムも厚生施設」との珍解答で失笑を買っていた。

このあと、サッカースタジアム問題に関する大きな動きとしては本通3丁目町内会から旧広島市民球場跡地へのスタジアム建設へ向けた陳情書が出され、広島市議会の総務委員会でサンフレッチェ広島・久保允誉会長ら関係者の話を聞くための公聴会開催が話し合われたことぐらいで、広島県の方の動きはどうもはっきりしていない。

しかし、7月1日、広島のサッカースタジアム問題に関する取材を続ける関係者がSNSに次のような”情報”を発信した。

サンフレッチェ広島、 サッカースタジアム建設問題、県・市がゴリ押ししようとしていた宇品案は、どうやら終焉(トドメを刺された)の可能性が高いようです。知事は、この件でなにやら東の方面に……、そんでもって……(以下自粛)。今後の知事、市長の態度、言動に要注目です

「破滅のシナリオ」とひろスポ!でも”警告”した広島みなと公園案が「終焉」を迎えることになった理由については、現在取材中でありはっきりしない。

ただ、何度もひろスポ!で伝えてきたように、広島のサッカースタジアム問題はすでに、広島だけの問題ではなくなっていることだけは確かである。

2020年の東京五輪開催を見据え、2007年秋にスタートさせた自民党、スポーツ立国調査会は、スポーツを政治が後押しすることでより豊かな日本を目指すとしており、国策としてスポーツをどう支援していくのか、その具体的な諸策の検討が進められている。その中で国内ビジネス展開の有望株である「マチナカスタジアム」を起点とした街づくりが早急の課題とされており、広島市はその絶好の「プロトタイプ」(モデルケース)となれる可能性が高い。

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さらに、前日の浅野拓磨選手の言葉にもあるように、大多数の市民・県民とサンフレッチェ広島関係者、あるいは旧広島市民球場跡地周辺の地元住民は、スタジアム建設場所として「旧広島市民球場跡地」を推している。

こうなってくるともう国政レベルの問題でもあり、国内港湾の中でも国の重要な位置づけとなっている宇品・出島地区、もともと国の土地である旧広島市民球場跡地ともども、この国の将来に向けどうあるべきか?という視点が最も重要になってくる。

さんざんもめ続け、いまだに4者会談の道すじさえ見えてこないサッカースタジアム問題だが、一部関係者の思惑が最優先されるような手法を強引に通そうとするのはさすがに無理がある。

沈黙を続ける湯崎知事らの「広島みなと公園案」は、やはり「トドメを刺された」と見る方が自然であり、旧広島市民球場跡地を巡る攻防戦、スタジアム・ウォーズ第2章の封切りはもうまもなく、である。

広島新サッカースタジアム取材班

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