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2016年07月25日
編集部

新庄の連覇か、如水館の逆襲か、迫田守昭監督、迫田穆成監督の采配が命運を握る決勝戦、接戦を制するのは…

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迫田兄弟、広島の夏優勝をかけた3度目の対決、大接戦の予感…

第98回全国高校野球選手権大会は7月26日午後1時からマツダスタジアムで決勝戦を行う。

勝ち上がってきたのは優勝候補筆頭の崇徳とともに第1シードだった如水館と春の県大会ベスト8でシードされた昨年の覇者・新庄。

ひろスポ!では戦前の予想を紹介して「まとめると、崇徳、新庄、如水館、ここに過去10大会で4度優勝の広陵が加わり4強を形成、広島商、西条農、広島国際学院らが4強を追いかける」と記したが、実力に優るその4校がベスト4に残り、ともに準決勝で”作戦勝ち”した両校が雌雄を決する時を迎えることになった。

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昨夏に甲子園を経験した新庄の、準決勝での崇徳との戦いは見事な内容だった。

40年ぶりの夏の甲子園を狙う崇徳はプロを視野に練習に励む194センチ右腕の河合球伍(3年)を先発させた。左腕の高原健太朗(3年)との二人で昨秋の中国大会を制し、今大会でも2、3、4回戦の3試合で失点はわずかに2。ただ西条農との準々決勝では7-6を薄氷を踏む勝利…。高原と河合で計6失点とほころびが見え始めていた。

そこを迫田守昭監督が果敢に突いた。

二回、先頭の古川智也(1年)が2ストライクを追い込まれたあと、3球ファウルで粘り、ボール球を挟んで詰まりながらセンター前ヒット…。田中亮太(3年)がすかさず送ると、エースにして14打数7安打の堀瑞輝(3年)がセカンド内野安打。一死一、三塁となって初球セーフティスクイズの構え、2球目でセーフティスクイズ。これが見事に決まり河合の球威に苦労しながらも小技で貴重な先制点をもぎとった。

三回には前の日に130球を投じた堀が同じく下位打線にチャンスを作られて同点に追いつかれた。

しかし直後の四回、新庄は先頭の河内恭英(1年)が完璧にとらえて左越え二塁打。するとここでも送りバントで一死三塁の形をつくり、左打者の田中亮がレフトに勝ち越し犠飛を見事に運んだ。

五回を終えて2対1、まだどちらに転ぶかわからない展開は六回、ワンプレーを境に大きく流れが新庄に傾いた。

先頭の古川が今度は逆方向、右前打。田中亮の送りバントを河合が二塁に投げて野選となり、続く堀のプッシュバントは崇徳のシフトのズレを突いてライト前へ。これで3対1とすると九番の古本が崇徳二番手の佐々木龍志(3年)から適時打して、安全圏内の3点差へと入っていった。

中盤、やや体が重そうだった堀はここからエンジン全開、六回以降は食い下がる崇徳打線に毎回走者を許しながら6つの三振を奪いホームを踏ませなかった。

まとめるとこの試合の新庄の打点は七番以降ですべてマーク。七番の田中亮に至っては2犠打1犠飛と無安打で得点の入った3イニングにすべて絡んでいる。

豊富な戦力の崇徳は下位打線のスモールベースボールと大会屈指の左腕の粘り強い投球によって無念の涙をのんだことになる。

如水館は広陵・中井監督に「あれだけ練習試合もやってきて何もできなかったことは初めてだ」と言わしめる完璧な試合運びで決勝に進んだ。確かにそうだろう。10対0、準決勝は適用されないがコールドゲームの大差がついた。

勝負は初回、しかも先頭打者の村川凪(3年)がフルカウントから歩いたことですでに決していた可能性がある。広陵の2メートル左腕、今西拓弥(3年)は今大会2試合10回を投げ無失点。その立ち上がりでまだ乗り切れてないうちに如水館のゆさぶりをまともに受けることになった。

この試合まで4戦計28盗塁の如水館の作戦は徹底していた。盗塁+エンドラン。二番の岡村聖也主将(3年)のボールカウント2-1から村川がスタート切り、左前打で無死一、三塁。三番に入る今大会ナンバーワンスラッガー持田大和(3年)を警戒する広陵バッテリーがボール球を使いながらカウント2-2となったところで岡村が5球目に二盗を決め、6球目を持田が右中間に運んで2点を先制。左対左でも甘い球を見事に押し込むスイングだった。

如水館は三回も今西を攻め二死満塁としたがここは二番手・柏野智也(3年)にかわされた。しかし四回、二死無走者から一番に還り3回り目となった如水館打線は…

ヒット、エンドラン右前打、敬遠(持田)、押し出し死球、右前適時打、右前打適時打、打全適時打と一方に攻めて6点を奪い広陵に作戦の立てようのない大差をつけた。

右打者がことごとく右前へ、迫田穆成監督の指示が徹底されていた。

如水館は準々決勝までの4試合で計16失点。それが広陵との大一番では石垣雄規(2年)、岡本龍馬(3年)、1番をつける福嶋健矢(2年)とつないで強力打線を3安打に抑えて完封リレーした。

如水館・迫田穆成監督は開幕前から「6試合勝ち抜き戦」を見据えて戦い5戦目でそれを形にした。

新庄。迫田守昭監督も「だいたい3点、4点とれれば私たちのペースになると思っていた」という準決勝をその言葉どおりのスコアで勝ち上がってきた。

甲子園左腕の堀を有する新庄は決勝も「3点勝負」と踏んでいるはずだ。そうなれば如水館の得点源である持田をどう攻め、その前の一、二番をどう封じるか?

一方の如水館は堀から3点以上を取るために、チームとしてどんな方針で決勝に臨むのか?

両者の顔合わせは2011年以来、5年ぶり2度目。前回、勝って甲子園に進んだ如水館が勝てば8度目の夏優勝となる。

巨人・田口在籍時に旋風を巻き起こした新庄はこれで4年連続5度目の決勝進出。2大会連続Vへ向けあと1勝…

そして…。

迫田対決はここまで弟・守昭監督の広島商監督時代も含めて3勝3敗、決勝でも1勝1敗、広島高校球界注目の一戦、果たして勝敗を決するのはどんなプレーになるだろうか?

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