サンフレッチェ広島のJ1リーグ戦キックオフ前、広島広域公園補助競技場で元気にプレーする子どもたち。時にはJリーガー顔負け?の空中戦もあり、接触プレーなどによるケガには注意が必要。
リオデジャネイロ五輪、連日の日本メダルラッシュ、すごいですね!みなさんお元気ですか?本山歯科医院の本山智得(もとやま・ともとく)です。
さて、前回はスポーツ大好きの広島っ子にとって大切なお話をしました。
ラグビー、アメフットなどの接触スポーツ、それにボクシング、柔道などの格技は当然ながら競技人口の多い野球やバスケットボール、サッカーなどでも歯や口腔へのケガが目つということを改めて認識されたのではないでしょうか?
そこで、ぜひ知っておいていただきたいのがマウスガードの活用法だということもお話させていただきました。連日、熱戦の続くリオデジャネイロ五輪でも、ホッケーやラグビーなどのコンタクトスポーツでマウスガードが使われいるのをご覧になった方も多いでしょう。
それでは、脳震盪を含めた脳神経細胞の損傷や顎の骨折を防止し軽減するマウスガードの正しい使い方とはどういうものなのでしょうか?
マウスガードは歯型に合ったゴムの枠で、マウスピースとも呼ばれています。
主にEVA(酢酸エチルビニル)という柔らかく衝撃吸収材として優れものの材料が使われています。この衝撃吸収力によって、歯が折れたり抜けたり、骨折したりというケガを防止し、軽減します。
また、自分自身だけでなく相手のケガ防止にも有効です。自分の歯で相手を傷つけることを回避できます。
もともとはボクシングのために作られたものです。かつて「あしたのジョー」の大ファンだったお父さんたちにはお馴染みですよね?ボクシングでは頭にもパンチを受けますが、マウスガードを使用していれば衝撃吸収性と素材の弾性によって顎を固定する働きが助けられ、脳震盪(のうしんとう)の防止・軽減にも繋がります。
さらには「マウスガードをつけてからは安心してプレーできるようになった」という心理的な側面からのプラスも期待できます。
野球やゴルフ競技などでは打つ瞬間に、強い力で奥歯を噛みしめます。マウスガードを使用することで、この噛む力にも好影響が及びパフォーマンスがアップするという事例も報告されています。
ただし、それぞれの口にぴったり合っているマウスガードでないと効果は期待薄となります。そのためにはやはり、専門的なノウハウのある歯科医院でカスタムメードのマウスガードを作ってもらうのが良いでしょう。
当医院ホームページに掲載してある関連情報もぜひご覧ください。
www.motoyama-dental.com/UNDER%20ARMOUR/underarmour.html
それにしても広島県庄原市出身の金藤理絵さんのリオ五輪女子200メートル平泳ぎ、金メダルは見事でしたね。アスリートのみなさんは日々、トレーニングを続ける中で自分の歯や口腔の健康管理に常に気を配り、大きな舞台で最高のパフォーマンスを発揮できるよう訓練を続けています。
でもそれは、忙しい毎日を送る中で充実した日常生活を続けていこうとするみなさんや、広島の元気な子供たちにも共通のテーマです。この機会にご自身の歯や口腔の健康管理にもう一度、意識を向けて、お近くの歯科医院を定期的に訪ねてみられることをお勧めします。
それではまた次回、このコーナーでお会いしましょう!
執筆者紹介
本山歯科医院 院長 本山 智得
歯学博士・臨床研修指導医
医療法人本山歯科医院(広島市中区上八丁堀7-9、牛田行きの広電バス合同庁舎前で下車してすぐ )
www.motoyama-dental.com/index.html
本山 智得 略歴
平成4年3月 大阪歯科大学 卒業
平成7年4月 広島県歯科医師会会員
平成12年4月 広島県歯科警察協議会委員
平成13年10月 医療法人 本山歯科医院 理事長
平成15年4月 広島県歯科医師会 学術部副委員長
平成16年4月 広島大学歯学部 非常勤講師(現在に至る)
平成17年12月 臨床研修指導医(現在に至る)
平成19年4月 広島市歯科医師会 学術部理事(現在に至る)
平成21年4月 広島県警察歯科医会 委員長
平成23年4月 広島県警察歯科医会 専任理事(現在に至る)
平成23年8月 第6管区海上保安本部海上保安歯科医
平成24年7月 保存治療専門医
平成27年7月 広島市歯科医師会総務部理事日本歯科保存学会会員・評議員
日本歯科審美学会会員
日本接着歯学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本アンチエイジング歯科学会 理事(旧日本歯科漂白研究会)
日本レーザー歯学会会員