明治安田生命J1リーグ第2ステージ第15節(10月22日、等々力陸上競技場)
サンフレッチェ広島はアウェーで、川崎フロンターレと対戦。0-0のまま後半勝負に持ち込んだが38分、森谷に先制ゴールを決められると、試合終了間際にも中村に2点目を許して完敗した。
ワントップに投入した皆川は不発。トップ下のアンデルソンロペスも再々、シュートを放ったがゴールネットを揺らせず。後半30分には皆川に代えてウタカを、後半41分には佐藤寿人も投入したが実らなかった。
第2ステージで首位に立つ浦和レッズはアウェーでアルビレックス新潟戦相手に後半45分、興梠 がこの試合2点目を押し込み2-1で勝利。このため川崎フロンターレは第2ステージ首位の浦和レッズとの勝点差は6のまま。さらに、年間順位でも浦和レッズに勝点1差の2位につける。
ところでその川崎フロンターレだが、10月12日に今季限りの風間八宏監督退任が発表された。
今の川崎フロンターレのスタイルを築きあげた風間監督は自ら退任の道を選んだ。その理由は明らかになっていないが、新たな挑戦のためであることは容易に想像がつく。
有力視されているのは東京五輪代表監督。対抗場には森保監督も上げられている。ともにサンフレッチェ広島の礎を築いてきた人物。その二人がきょうのようにピッチ上で激突することもあれば、フル代表も含めた日本代表監督候補リストの中でも火花を散らしている!?
風間監督についてはFC東京や名古屋グランパス、さらにはリーグYBCルヴァンカップを制したばかりの浦和レッズ監督への転身も噂されている。浦和レッズのペトロヴィッチ監督もサンフレッチェ広島出身。サンフレッチェ広島の懐の深さは指導者のJ拡散によっても広く知られている。
ところで今季、残念ながらチャンピオンシップ出場を逃したサンフレッチェ広島・森保監督はこの先どういう動きを見せるのか?
今季は2年契約の1年目だが、風間監督同様、代表監督の話がついて回っている。
すでにチャンピオンシップ出場を決めている川崎フロンターレに対して、サンフレッチェ広島は今季、リーグ戦もカップ戦も波に乗り切れないまま今に至った。
森保監督のもとで4年で3度のリーグ優勝を果たし、あれだけ地元が盛り上がっていた新スタジアム建設問題も一向に前に進んでいない。そんな行政側の”アシスト不足”と今季の成績は、決して無関係ではないと考える関係者は多い。
「森崎ツインズで新スタジアムでの躍動を見たかった(;_;) 最後はいい思い出で終えて欲しいですね」という読者からの声もひろスポ!に届いた。
かつてのサンフレッチェ広島・背番号8の風間監督と、同じく背番号7の森保監督はこれからもずっと切磋琢磨していく関係にある。そして近い将来、二人は新サッカースタジアムのピッチに立ち、広島の子どもたちに素晴らしい時間を提供してくれることになる。
広島新サッカースタジアム取材班