2ゴールを決めた瀬戸内の安部(10番)
第95回全国高等学校サッカー選手権広島県大会準決勝(11月13日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場)
第2試合、「選手権初出場」を目指す瀬戸内が、今大会最大の注目株、MF安部裕葵の2発で5年ぶりの優勝を目指す山陽を撃破、3年ぶり5度目の決勝に進んだ。瀬戸内は86会大会以降、過去4度の決勝でいずれも広島皆実に敗れている。
瀬戸内と広島皆実の決勝は11月20日午前11時45分から広島広域公園第一球技場で行われる。
瀬戸内のシュート数は前半5本、後半3本。逆に山陽は前半2本、後半6本。
後半は完全に山陽に流れが傾き、決定的な場面で瀬戸内のGK佐々木衆のファインセーブが光った。
それだけに前半だけで2ゴール、鹿島アントラーズに入団が決まっているMF安部裕葵の2発が大きかった。
前半16分、MF三沢徹晃からのパスをペナルティエリア付近で受けると自分で持ち込み右足を一閃、強烈なシュートがゴールネットを揺らして3700人が詰めかけたスタンドをいきなり沸かせた。
そして前半32分にはDF小西祐太郎の右からのグラウンダーのクロスにゴール正面付近で見事に合わせて2点目を決めた。
この試合で安部が放ったシュートはこの2本だけ。後半に入ると相手に押し込まれる場面が増えたため、安部も守備に回る時間帯が増えた。
試合後の安部「三沢君、小西君からいいボールが来たのであとは決めるだけでした。前半で2点は大きかった。仕事があまりできていないのですが、得点に絡むのが仕事なのでいいゴールでした。(決勝へ向け)ルーティーンを崩さす落ち着いて準備したいと思います」
試合後の瀬戸内・安藤正晴監督の話「決勝に進んでも、選手はご覧のように誰も喜んでいない…。課題はいろいろあります。(決勝では)セットプレー、ミスなどで決まる。安部、浅野(主将)、梁(リャン、広島朝鮮学園)などまあ決勝では役者が揃うので…」