広島ドラゴンフライズの朝山正悟主将が12月10日、11日に開催されたB.LEAGUE B2交流戦、開幕2連戦でバンビシャス奈良を相手にチームの連勝に貢献した。特に2戦目では第2クォーター、わずか7分で3Pショート5本をすべて決めて広島サンプラザホールを埋めた満員のスタンドを大いに沸かせた。
そして12月12日、「B.LEAGUE ALLSTAR GAME 2017」に推薦選手として出場することも発表された。
朝山は、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋から昨年年7月、広島ドラゴンフライズに移籍した。佐古賢一ヘッドコーチとはアイシンシーホース三河時代に2年間プレーした中で「チームの精神的支柱になる貴重な人材」(同ヘッドコーチ)として期待された。
しかし、昨年11月29日のリンク栃木ブレックス戦で左ひざ前十字靭帯を損傷、今年1月には左ひざの手術を行い全治8~9カ月とされ、長いリハビリ期間を経て何とかギリギリで9月末のB.LEAGUE 元年、開幕に間に合わせた。
ひろスポ!では開幕直前に朝山に単独インタビュー。チームのまとめ役として過酷なB.LEAGUE B1昇格への道について聞いた際には次のような答えが返ってきた。
「絶対に勝たないといけないシーズン。でもシーズンは長い。必ず浮き沈みはある。このチームは力を持っている。だからいい時はいいんです。大事なのはチーム全体のパフォーマンスが落ちた時。自分はプレーヤーとして、また主将の立場でいい雰囲気に変えていくことができるように、そこを意識したいですね」
「(左膝を1月に手術して全治8からカ月と診断され)外からバスケを見てきたことでいろいろプラスもありました。13年のシーズンの中で初めてのことでしたので…。やるべきことは決まっている。最終的にはどんな場合も前を向くこと。消極的になってゲームを落とせば何のプラスにもなりません。個人的にはあとはゲーム感だけ。開幕までに自分の身体の状況をよく観察しながらしっかり調整していきたいですね」
そして今回、第1クォーター劣勢に回り、第2クォーターで3P5本を沈め接戦をモノにした直後にまた聞いてみた。
ひろスポ! 「昨日もきょうも勝負どころでいい3Pが出ました。ベテランとしての勝負どころ…、どうでしょうか?」
朝山 「ひとつは、やっぱりシュートは水物、自分はいつも打つべきシュートは打つ、ということを心掛けています。そしてやっぱり、自分が打つべきタイミングで打ったシュートはチームが打つべきタイミングだと思っているので、それが落ちたとしても誰かのリバウンドに繋がったりとなるので、そこに迷いとか恐れはなくて…」
「当然、これだけ長くこのリーグでシューターとしてやってきてるので相手にも警戒されてきている。まあ、出だしからほんとはどんどん行きたくてもマークマンの影響だったりとかそういう中で自分のタイミングで打てない時間帯が40分の中でほとんどです。その中でチームが必ず欲しいというタイミングでは、そこはほんとに貪欲に狙っていっているのは確かだと思います」
「そこできょう決めれたっていうのはほんとに良かったと思いますけど、この先もチームのタイミング、自分の役割というのは決して忘れずにやっていきたいと思います」
朝山正悟(あさやま・しょうご)
1981年6月1日生まれ(35歳)
出身地 神奈川県
ポジション スモールフォワード/シューティングガード
身長・体重 192センチ、88キロ
選手歴 世田谷学園高校-早稲田大学-日立サンロッカーズ東京(2004年)-オーエスジーフェニックス(2005年)-レラカムイ北海道(2008年)-アイシンシーホース三河(2009年)-三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(2103年)
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