広島市民球場跡地への「多目的スタジアム」建設を推進するため「夢スタジアムシンポジウム」開催を通して、市民、サポーターにスタジアムの必要性を説くサンフレッチェ広島、小谷野社長(左端)
広島県サッカー協会が広島市内で評議員会と臨時理事会を開き新体制に移行した。
顔ぶれは次の通り。
会長 小城得達
副会長 柳原英児、田中保昭、三舛博恵、片山晴之、藤口光紀(新)、白井孝司(新)
専務理事 古田篤良(新)
小城会長は留任。古田氏が新たに専務理事となり、前専務理事の白井氏は副会長に、また元浦和レッズ代表で広島経済大学教授の藤口氏が副会長に加わった。広島県サッカー協会では新体制のもと、様々な課題に取り組むことになるが、中でも一番の懸案事項となっているのが遅々として進まない「多目的サッカースタジアム」建設問題。
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県協会などが中心となって集めた署名数はすでに40万人に達しようかという盛り上がりを見せている一方で、建設場所や施設規模、施設機能、周辺施設との関係調整、協力体制、さらには建設主体や維持管理の問題など肝心カナメのところは何ひとつ具体化されていない。
「このまま2020年の東京五輪も広島は指をくわえて見ているだけなのか?」と関係者の間でも危機感が募っている。
県サッカー協会は広島市の呼びかけに応じて昨年6月にスタートした「サッカースタジアム検討協議会」での話し合いを軸に市、県、広島県商工会議所と協力体制を築きながらスタジアム建設へ向けての諸課題に取り組んできてはいるが、同検討協議会では一定の方向性を見いだせないままいたずらに回数を重ねる状況となっている。
一方で、サンフレッチェ広島が建設候補地として絞り込んでいる市民球場跡地では逆に広島市の示す活用策に沿って無料貸し出しによる様々な催しが開催されいるのが実情で、新体制に移行する県サッカー協会にはスタジアム建設推進に関してさらなるリーダーシップ発揮が期待されている。