「優勝」を宣言してB2開幕を迎える広島ドラゴンフライズのアンドリセビッチHC(トップ画像)
広島ドラゴンフライズは10月2日、地元の広島サンプラザホールでB2開幕戦に臨む。
5月14日に開催された準決勝、島根・松江総合体育館ラウンド。「事実上のB2決勝戦」とも言われたその死闘は第3戦にもつれ込み9対11、2点ビハインドで残り8秒4。そして残り1秒、同点を狙ったダニエル・ディロンのジャンプショットもリンクに届くことはなかった。
島根スサノオマジックはB1昇格を決め、広島ドラゴンフライズはそのあとの入れ替え戦にも敗れた。
東京、国立代々木競技場第一体育館であったB1の横浜ビー・コルセアーズ戦(5月28日)から4カ月ちょっと。広島ドラゴンフライズは、もう一度、B2の舞台に挑む。
「もう、来シーズンこそB1とは絶対に言えない、言わない」(朝山正悟主将)という強い信念で…。
Bリーグ2シーズン目を迎えるにあたり、新たなメンバーが加わった。指揮官も交代して戦術も、バスケットボールに対する考え方も変わった。
そして今度、笑うのは我々の番…。
ジェイミー・アンドリセビッチヘッドコーチは開幕に向けての思いを次のように語った。
-準備は順調ですか?
いい感触です。いい準備ができています。私が来日して7週間。チームは非常に成長しました。プレシーズンマッチ、ゲームを重ねる中でいいチームになっている手ごたえを感じています。
チーム全体として、また個人個人、その両方で成長が見られます。チームとしてのコンセプト、考え方、特にディフェンスでは細かな決め事も含めて新しい要素を取り入れました。それを全体が吸収して理解する。それをコート上で実際に表現できるようになってきました。
個人のスキルも良くなっています。特に北川弘選手。ポイントガードとしての存在感が増してしっかりその役目を担えるようになってきました。18歳のハンターコート選手も将来性十分のポイントガードです。ただ、経験を重ねていく必要があります。昨季は鵤誠司選手が司令塔としてチームを引っ張りました。二人のさらなる成長が欠かせません。
田中成也もディフェンスとしての理解度が深まり、ポジショニングも良くみんなをリードしてくれています。
-ファンの期待も高まっています。
街を歩いていても声をかけていただき、みなさんの熱気を感じています。広島の街がスポーツを愛する土地柄なんだということがよく分かりました。広島ドラゴンフライズをサポートしていただける、ということで非常に嬉しく思っています。
-しかし、いつも冷静ですね。試合でもそうですが、大きな声を出すことはないのですか?
そうですね…。常に展開は目まぐるしく変化します。大きな声を出す暇があれば頭の中を働かせないといけません。
-絶対にエキサイトしない?
そのとおりです(笑)。
-開幕に向けて。
我々の西地区には熊本ヴォルターズ、ライジングゼファー福岡というライバルが存在します。その中でプレーオフに出場しないと優勝はありません。我々の目標は優勝。私は優勝できる可能性を感じて(B1の京都ハンナリーズから)広島にやってきました。これまで私は幾度か優勝体験を持っていますが、そこに新たな優勝を加えたいと考えています。
プレシーズンで積み重ねてきたものをしっかりコート上で選手が表現してくれることを期待しています。もちろん開幕2連戦、勝利を重ねていいスタートを切りたいと思っています。勝敗は自分たちにコントロールできませんが、精いっぱいやってきたことを表現する、それが大切です。
★広島ドラゴンフライズ対福島ファイヤーボンズ、開幕2連戦
10月2日(月)、3日(火)、午後7時から広島サンプラザホール