トップ画像はJ1残留を懸けた大一番、2017年11月26日(J1リーグ第33節)のエディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島が、経済産業省により「地域未来牽引企業」に選定された。
「地域未来牽引企業」とは、地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業を更に積極的に展開すること、または、今後取り組むことが期待される企業を言う。
選定された企業数は全国で2148。社名は一部のみが公開されている。
サンフレッチェ広島では「当社は、この度の選定を大変光栄に思うとともに、今後とも、広島市民、県民の方々のご期待にお応えすべく、”サッカー事業を通じて、夢と感動を共有し、地域に貢献する”というクラブ理念に基づいた諸々の事業を推進し、より一層、地域経済及びスポーツ文化の発展に寄与していく所存です」とのコメントを1月15日に発表した。
※地域未来牽引企業の詳細が記されたの経済産業省HPwww.meti.go.jp/press/2017/12/20171222003/20171222003.html
www.meti.go.jp/policy/sme_chiiki/chiiki_kenin_kigyou/index.html
経済産業省HPによると、広島県からはほかにオタフクソース株式会社(広島市西区)や、株式会社石崎本店(広島市安芸区)のほか、呉、尾道、福山地区などの企業が45社ほど選定されている。
全国の選定企業を、北海道、宮城、新潟、東京、茨城、神奈川、大阪、福岡などざっと見た限りでは他にJリーグ勢の名前は見当たらない。またプロ野球球団を抱える企業もいない。
そんな中、サンフレッチェ広島は「地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業を更に積極的に展開すること、または、今後取り組むことが期待される企業」として評価された。
この「地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業」の部分に関して言えば、マツダスタジアムを活用し今や12球団トップクラスの集客数と経済インパクトを誇るようになった広島東洋カープを”名指し”しているも同然である。
広島東洋カープがわずかの期間でこのような地域経済の牽引者となり得たのは、2009年から供用開始となったマツダスタジアム効果によるところが非常に大きい。マツダスタジアムは2代目「広島市民球場」であり、地元経済界、ファンの寄付、税金で建設された広島市民の財産だ。
…なので、サンフレッチェ広島においてもカープに続くポテンシャルを評価されたと同時に、とっくの昔に42万件を超える署名が集まっている「マチナカスマートスタジアム」の早期着工を!という落ちになる。
広島新サッカースタジアム取材班