サンフレッチェ広島がJ1でリーグ優勝するたびに選手にもスタジアム建設を約束してきた松井市長、基町住民の要望に応えるということは、「早期建設」というサンフレッチェ広島や署名した市民・サポーターの声に反する…要するに「中央公園」はハナから建設候補地としてふさわしくなかった…(トップ画像は優勝したサンフレイレブンのスタジアム建設要望の声に応える松井市長)
基町の明日を考える会の徳弘親利会長ら基町地区住民を代表するメンバー4人が2月14日、広島市役所に松井市長を訪ね、基町高層アパートなどに近接の「中央公園」をサッカースタジアム建設候補地から外すよう要望、およそ1500人分の反対署名を手渡した。
約30分にも及ぶ異例の話し合いの中で松井市長は”まず街作りをどうするか?”と、これまでの基町地区住民への対応を180度とまでいかなくとも140度ぐらい!?変化させるテーマを持ち出し対応した。
「施設の老朽化が進み、高齢化問題ほか様々な課題を抱える基町地区をどうするか?の議論を棚上げして、いきなりスタジアムじゃ話にならん」
以前からあった基町住民側のこうした声に対して、1年以上も何ら策を講じてこなかった広島市などの3者側が、今になって「街作り」を持ち出してきたかっこう。
しかもその具体策は今から考えるという。
いったい、いつになったらサッカースタジアム建設の槌音が広島の街に響くのか。
その場所を決めるのに、いったいどれだけの時間を浪費すれば気がすむのか?
「サンフレッチェ広島が3度優勝すればスタジアムを作る」と言ったのは松井市長自身だ。まだその時点ではサンフレッチェ広島は優勝1度だった。
だいたい、「基町」にばかり気を遣っている場合じゃないだろう。
サンフレッチェ広島や市民・サポーターとの約束はどうなるのか?
3度目のJ1王者になった日から建設を始めていれば、もうとっくにスタジアムは完成し、3月には森保前監督らの残した遺産でもある新スタジアムで城福サンフレッチェが開幕戦を迎えることになっていた。
「サンフレッチェ広島は2位でいい」などとつまらぬことを松井市長が口にした時点で、こうなることは十分に予想できたがそれにしてもお粗末過ぎる。
広島新サッカースタジアム取材班