バット軌道を最短距離に修正、丸の抜けた穴を埋めている野間(トップ画像)
5月22日 ●0-8巨人、宇都宮清原球場
通算25勝15敗1分け(2位巨人に3・5差)
18時03分開始・3時13分、1万7408人
相手先発 〇山口俊9回2安打0失点(2016年7月以来の完封勝ち)
本塁打 なし
一番ショート田中
二番セカンド菊池
三番レフト松山
四番ライト鈴木
五番キャッチャー會澤
六番センター野間
七番ファーストバティスタ
八番サード安部
九番ピッチャー●中村祐4回7安打4失点(自責3)(5試合3勝2敗)
中村恭
カンポス(来日初登板)
アドゥア
長井
広島打線、今季2度目の完封負け。前回は5月4日のマツダスタジアムで、ヤクルト・ブキャナンの前に散発5安打だった。
今回は巨人・山口俊の前にわずか2安打…4月29日に抹消された丸の穴がこういう展開ではやはり痛い…となってしまう。
その丸のあとを受け、課題の打撃でメキメキ腕を上げている野間は、前回、5月1日のマツダスタジアムで山口俊を3の3と打ち込んでもいた。
この試合、五回途中でKO降板となった山口俊にしても、そのあと負けが2つ増えてのこの日のマウンド…
その勝負どころは、巨人が3点を加え点差が4点に広がった直後の四回、広島の攻撃。
松山のチーム初ヒットと鈴木、さらには「五番會澤」の連続四球で一死満塁。ここで打席に野間…
真っ直ぐを2度空振りしたあとファウルして粘る野間はその後、スライダー、フォークもファウル。そして11球目、山口俊が投じた高目への快速球に、バットが中途半端に動いて三振となった。
野間は、バットを最短距離で出す、上から叩く、真っ直ぐのタイミングで待ちながら変化球はポイントを前にして引っ張ることで新たなスタイルを構築しつつある。
ちょこんと当ててショート内野安打などを狙うようなものとは違う。5月19日のヤクルト戦(マツダスタジアム)では、ブキャナンのカーブをライトスタンドへ運び満塁1号ホームラン。完封負けのリベンジを果たしたその一撃が野間の本来の姿、ということになる。
…が、今回は巨人移籍後、初の完封勝利に燃えて続投志願も繰り返した山口俊の気合いに押され、七回、今度はフォークボールの連投の前に空振り三振…
この日は一度も打球を前に飛ばすことのできなかった野間だが、果たして次回は…