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2019年03月21日
編集部編集部

神宮のカープファン歓喜!小園、堂林、バティスタで3連発、でも一番すっゴイのは「ミラクルモード」の小園海斗

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小園海斗
  • 3

    レッドヘル

  • 2

    ダグ

  • クヌギ

3月21日、神宮球場。ヤクルトvs広島の九回、広島のドラフト1位ルーキー小園海斗がライトスタンドにオープン戦第2号ソロを叩き込んだ。

堂林、バティスタがそのあとに続いた。ヤクルト5番手の石山から、スタンドを赤く染めたカープファン狂喜乱舞の3連発。だが、特筆すべきはやはり小園だ。

小園がいかにすごいか、はすでにひろスポ!でも紹介してきた。

まず、春キャンプ最初の紅白戦時の記事…

忍者でもよけきれず、紅白戦守備で小園と”異次元交錯”の菊池涼、右足首に送球当て退場、…ということは小園の実力もやはり異次元…(2019年2月11日掲載)
hirospo.com/pickup/54095.html

この中ではいきなり、菊池涼と小園の二遊間が実現していることに触れた。

続いて広島のオープン戦初戦で小園が対外試合初ヒットを放った場面…

広島のドラ1・小園海斗、オープン戦初戦でいきなり二塁打、しかもDeNA・山崎の鋭く落ちる球をレフト線技あり打(2019年2月24日掲載)
hirospo.com/pickup/54398.html

さらに、3月3日、長崎での西武とのオープン戦では左腕の武隈からライトスタンドに叩き込んだ。この日の”記録”はひろスポ!と情報を共有する携帯サイト「田辺一球広島魂」のコラムから引用すると次のようになっている。

夢のミラクルモード

ミラクルモード、だ。小園海斗のバットから放たれた打球は弾丸ライナーで両翼99・1メートルの長崎・ビッグNスタジアム、そのライト席に突き刺さった。

「打った瞬間は入るか分からなかったけど、うまく回転できたと思います」

そう、この「回転」がミラクルモードの真骨頂。スタンドの赤いエリアが沸き返る。昨季のパ・リーグを制した西武ベンチも、さぞ驚いたことだろう。

新人離れしたパフォーマンスの連続…、そしてそのあと、理にかなったコメントも必ず残す。

「前の打席で三振して、左投手で同じようなタイプだったので、絶対に三振しないようにと思って、踏み込んで振り抜けてよかったです」

2月1日から“その繰り返し”。新しい環境、新しいテーマ、新たな関門に出遭うたびに洞察、体感、修正、洞察…の繰り返し。このサイクルを甲子園の大舞台とそこを目指して精進を重ねた3年間で鍛え上げてきた肉体が支える構図になっている。

2月24日、沖縄・宜野湾でのオープン戦第1戦。小園海斗は九回、この試合の第2打席で山崎の初球、ツーシームを空振りしたあと2球目も同じ軌道で来たところを、体勢を崩しながらポテンヒットにした。

この時はDeNAバッテリーの攻め方を事前にベンチから見て確認していた。四回裏の守備から一緒に途中出場した曽根がいとも簡単に空振り三振に取られるのを目の当たりにしたからだった。「曽根さんの打席で、真っ直ぐで合っていなかった時、続けて真っ直ぐだった」と…

プロの舞台でその適応力を発揮しようと思えば、全てが揃っていないと難しい。まず、プロで通用する体力、パワー、スピード。グラウンドに立ち続けるための謙虚な姿勢。そして考え方、洞察力。もちろんチームは「家族」だから協調性もとても大切だ。

今季はもうその姿がベンチにはない丸も新井貴浩も黒田博樹だってそうした大切なものを、時間をかけて積み重ねた。小園海斗もそうなる可能性が高い。まだ公式戦出場ゼロ。しかし、その資質が見え隠れしている。まだキャンプインから数えて1カ月なのに、である。

当たり前の話だが、相手投手も必死。いかに思ったようにスイングさせないか、そこを徹底的に突いてくる。だから、理想の打ち方など何十回に一度もできない、それがプロの世界。ゆえに「理想」ばかりにこだわっている者はいつまで経っても結果が出ない。

新人ならなおさらで、アマチュア時代の相手を圧倒してきた自分の姿を追いかけたりもする。

DeNAの山崎から放ったヒットは不細工なスイングながら、バットのヘッドを巧く残して逆方向に押し込んだ。言えば打撃の通常モード。

一方、長崎のファンの度肝を抜いた八回の一発はまさに理想のスイング、ミラクルモード。小園海斗はこのデュアルモード打撃も武器にして、その“プロ顔負け”の守備力とのマッチングで今やレギュラー陣の背後にピタリとつくほどの存在感となっている。

五回にオープン戦第1号となる3ランを右越えに放った誠也が「小園くんにバッティングを教えてもらいます」とジョークを飛ばしたが、実は半分は本音のはず。50発も狙える主砲にも当然、一発モードと通常モードのデュアル式。その切り替えが難しい。

スポーツ紙では宜野湾とその翌日の楽天との練習試合(コザしんきんスタジアム)でヒットを放った小園海斗について「オープン戦帯同が決まった」「当初は教育リーグで経験を…」などと記してきたが、それは違うだろう。

緒方監督は日南第1クールからその秀でたパフォーマンスに目をつけ、主力の中でどこまでついてくることができるか?その1点に絞ってルーキーのことを見守ってきたはずだ。

そうでなければ日南初の紅白戦(2月11日)で、紅組の二遊間に小園海斗と菊池をセットで起用するはずがない。今年のチームはこれまで以上に複数ポジションを練習する選手が多い。ところがショートの軸は田中広輔と小園海斗しかいない。

この日の西武戦では対外試合で初めて三番に入った龍馬が3安打。そのうち2度はホームまで還ってきた。理想的だ。

前日の佐賀では九番・センターでスタメン出場し併殺打と左前打だった野間はこの日、途中出場で中前打と投ゴロ。外野争いで龍馬にリードを許し、さらに同じく途中出場した坂倉もいる。

サードも堂林と安部の競争ポジションだが西武戦はどちらも安部がスタメンで計7打席、6の0だった。

プロで何年メシを食べていても、この時期、それぞれが試行錯誤、その繰り返し。そんな中で小園海斗は、けれんみのない日々をひたすら送っている、という風に見える。

四回の守備から出場した小園海斗は五回、二死無走者から秋山のショートライナーをジャンプしてグラブに入れ落球している。(記録は内野安打)さすがにそのあと、いたたまれないような表情を見せていた。そこで切り替えをどうするか?

直後の六回、左腕の佐野と対戦してストライク、変化球空振り、ボール、変化球空振り三振。ミラクルモードの八回はまさにミラクル。初球の一邪飛を相手が落球(記録はエラー)。2球目スライダーストライク。そして3球目、受ける駒月のミットは外寄り。

左腕・武隈の真っ直ぐが内角寄りに来たところを見事、振り抜いた。

なお、ミラクルは小園海斗のことを指しているのではない。ファンに感動と興奮を与えるミラクルなシーズンになるだろう、という願いも込めてのもの、である。

 

さらに3月5日の巨人とのオープン戦でマツダスタジアムデビュー…

小園海斗、マツダスタジアムデビューで併殺完成、2万人超えのスタンド喝采、その凄さの秘密は…
hirospo.com/pickup/54648.html

…そしてこの日は対外試合としては3月7日の社会人オール広島戦(マツダスタジアム)以来、9試合ぶりに与えられたスタメン。しかも「一番・ショート」といういかにもファンの夢を掻き立てるようなシチュエーションで、3タコのあとの最終打席、ミタクルモードの一撃を披露したのである。

なお、小園は前日のDeNA戦(横浜スタジアム)を欠場した。緒方監督は2月18日のKIAタイガースとの練習試合(宜野座)以降、対外試合全16試合で小園を起用し続けており、明らかにその扱いは”新人のお客さん”ではない。大切な戦力だ。

わずか一日でもリフレッシュ休暇を与えられ、その結果が13打席ノーヒットのあとの会心の一発!地元開幕まであと一週間。大事な大事な一週間…

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